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高専 ページ22

『ここが…』

背後に建ち並ぶ鳥居いよいよ来てしまった…

夏「あぁ。皆、お疲れ様
高専の結界内だ」

思わず後ろを振り返る
Aがこの鳥居を潜ることはもうない
ここから出ることはもうない
みることのできない気色を最後に見渡す…

『これで、一安心じゃな!!』
黒「……ですね」

黒井の安心したような悲しいような複雑そうな表情に泣きそうになるのを堪えて笑った

『………っ、にしても鳥居といい階段といい長すぎじゃろう!!』

周りを見渡しながらAは、チラッと五条をみるとずっと術を使ってたせいか、眠そうでしんどそうで…
Aは泣きそうになるのを堪え、密かに五条を心配した…

悟「………」
夏「悟 本当にお疲れ」
悟「二度とゴメンだ
ガキのお守りは」

『お?』

こんな時でも煽ってくる五条にAは思わず声を荒らげるが五条はやる気なさそうに舌を出した

"こいつ最後まで対応変わらなかったな"、と思いながらも、それにAは安堵した

きっとAが同化しても数年後でも五条は変わらずにいてくれると思えたから

Aの存在は小さいままで、明日も明後日も変わらずに彼らは生きていくのだと思えたから安堵した

口では五条を詰め寄りながらも内心では笑う

良かった
あなたが最後まで変わらずにいてくれるから、私はブレないでいれる

そう思ったのに…

ーグサッ!!

馬鹿な!!ここは高専結界の内側だぞ!

悟「アンタ、どっかで会ったか?」

五条の胸元から飛び出る刀と血

「気にすんな、俺も苦手だ
男の名前覚えんのは」

刀を握る男に周囲は戦闘体勢に切り替わる
Aを背後に庇う黒井に隠れるように数歩下がる
ここまで来たんだ私は死ぬわけにはいかない

(五条家に生まれた六眼のガキを面白半分で見に行ったことがある
後にも先にも背後に立った俺が気取られたのはこの時だけだった

だから、削った
お前が鈍るまで…)

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作者名:卯月 | 作成日時:2021年7月16日 4時

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