むねはきっと大丈夫

じゅう ページ11

山田side

吉村コーチと共に急いでむねの部屋に向かう


「和真っ、もうすぐ来てくれるって」



岡本「哲人さんありがとうございます。

むねもだいぶ落ち着いてます」



「焦っちゃってごめん、助かった」



岡本「これくらい大丈夫ですよ」



村上「哲人さん、コーチも、すみません」



「お前が謝ることないって。

苦しい時はお互い様って言ったやろ」



吉村「哲人の言う通りだ。

本当は俺たちが気づくべきだったのに…」







栗山「哲人！宗は!?」



「監督！今はだいぶ落ち着いてるみたいです…

和真が動いてくれてほんとに助かりましたよ」



村上「ほんとにすみません…今はだいぶマシです」



栗山「そうか…和真ありがとう。

とりあえず医療スタッフに診てもらおうか。

むね、その後少し話せるか？」



村上「はい」





ーーーーーーー





医「心身の疲れに風邪がちょうど重なって悪化してしまってますね。

熱もありますし、かなり苦しいんじゃないですかね。

とりあえず薬を渡しておくので朝昼夜3回飲むようにしてください。

きついようであれば点滴も行えますけど…どうしましょうか？」



村上「別に大丈夫です」



栗山「むね、やってもらおうか」



村上「え、でもそんな辛くないですよ。ほんと大丈夫です」



「こないだも大丈夫って言ってたのにこの有様なんだからさ

点滴した方がいいと思う!!楽になった方がいいでしょ？」



村上「そうっすね、じゃあお願いします…」



医「では、ここで点滴しますね。
点滴が終わるまではとりあえず安静にお願いしますね」



栗山「じゃあむね、後でまた来るから。」



「俺と和真は昼から練習だから、来れないかも…

でもなんかあったら呼んでいいからね」



村上「え、俺も昼からの練習いきたい…」



「今日はさすがに笑でも、早く治したら一緒に出来るでしょ。

とにかく今は安静にね。」


ーーーーーーーー



2時間後


村上side



ガラガラ



栗山「むねー」



「監督！」



栗山「さっきより顔色良くなってきたな。

やっぱり点滴して良かっただろ？笑」



「それはそうかもです笑」



しばらく談笑していたら、



栗山「むね、ごめんな」



と監督が急に謝ってきた



「え、何がですか」



栗山「気づかないうちにお前に背負わせすぎて

無理させてしまってほんとに申し訳ない…俺の責任だよ」



「いや、俺の責任なんで!!監督のせいなんかじゃないですよ」

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