じゅうに ページ16
*
「なぁに聴いてんの」
ひょい、と取り上げられた左のイヤホンが泉の耳に収まる。
『ん、これニルヴァーナだよ』
「ふぅん、USロックじゃん。珍しいね？」
『まあ、気分乗せるためにちょっとね』
普段聴いてたり作ったりするのはアコギの穏やかな曲がメイン。
今回軽音部並びにUNDEADに提供したのはロックだから、聴いておいて損は無いかと思ったというわけだ。
「へぇ。
誰かにエレキ教えたりするわけ？」
『う〜ん、いつもこういうイベントは朔間か晃牙くんがギター担当だから教えるまでもないかな？』
事実として今日放課後召集がかかっているが、彼らはギターが専門みたいなところがあるから私が教えたりはしないだろう。
「そか。…俺もギターとかしようかな」
『騎士道ユニットにそのスキル、いる？』
「言ってみただけだけどぉ？まああんたが教えてくれたりするなら悪くないかもねぇ」
もにょもにょと言いながら耳まで赤くしている泉に可愛いなぁと思う。
言ったら絶対怒るから言わないけど。
くす、と笑みがこぼれてしまうのは許して欲しい。
『教えてほしいならそう言えばいいのに』
「別にそこまで言ってないし！まあ教えてくれるなら考えてあげなくもないよぉ！」
『はいはい、今度教えてあげるから一緒にやろうね』
「！そ、そこまで言うなら約束だよぉ」
指切りげんまん、と小指を絡ませてから泉はユニット練習へ、私は軽音部室へ向かった。
*
終わり
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ちより(プロフ) - 度々過去編のお話が入るのが凄いなって思いました…！！読みいるしすごく違和感のないお話に出会えたのは久しぶりです…！自分のペースで無理せず更新していってください、待ってます！ (2020年1月5日 3時) (
レス) id: 5d8f01d30c (このIDを非表示/違反報告)
Linon(プロフ) - 泉が可愛すぎてキュンキュンしますううう (2019年12月16日 1時) (レス) id: c9d9ceb5f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆちゃん | 作成日時：2019年11月28日 18時
