いち ページ1
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拝啓、瀬名泉様
春らしい暖かい日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか？
ますますご健勝？のことだと思います。
知らんけど。ご健勝ってなに？
ちゃんと書こうと思ったけどわからなくなってきたから辞めます。
早速ですが私には悩みがあります。
それは、
｢ちょっと〜？見えるところで手紙書かないでよねぇ。チョ〜うざいから……どう？似てる？｣
『ちょっと、返してよ薫！』
朝8時。
続々と生徒が登校しているのにも気づかないくらい私は手紙を書くのに熱中していたみたいだ。
先程まで私の手元にあった便箋は彼、羽風薫の手の中。
クラスの中でも長身を誇る彼が手を上に伸ばせば、身長わずか145センチの私が叶うはずもない。
いくら背伸びし、飛び跳ねても意地悪く紙をひらつかせる彼の指先に届くことは無かった。
｢うっわ〜、適当な文面｣
『うるさいし！薫に書いてるんじゃないんだから読まないでよね！』
こんなこと、泉にも相談するのは恥ずかしいからわざわざ手紙にしたのに。
後悔してしまいそう。
｢ふぅん、で、悩みって何？｣
それは、
『薫なんかに言うわけないでしょ〜！』
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どうしたら、｢また｣薫に女の子として見てもらえる？
なーんて、本人に聞けるわけないのだ。
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ちより(プロフ) - 度々過去編のお話が入るのが凄いなって思いました…！！読みいるしすごく違和感のないお話に出会えたのは久しぶりです…！自分のペースで無理せず更新していってください、待ってます！ (2020年1月5日 3時) (
レス) id: 5d8f01d30c (このIDを非表示/違反報告)
Linon(プロフ) - 泉が可愛すぎてキュンキュンしますううう (2019年12月16日 1時) (レス) id: c9d9ceb5f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆちゃん | 作成日時：2019年11月28日 18時
