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沖田視点
お見合い当日…
「沖田総悟様ですね」
沖田「はい」
「私、娘の母です」
沖田「そうですか…」
母「あの子は本当に出来がよくてねェ…。いまとなっちゃ、攘夷浪士である出来損ないとは全然ですよ」
沖田「攘夷浪士…」
母「はい。勘当した身なのですが、まだ生きているとはお思いもしなかったのですよ。それでも、あの子は未だに兄であった存在を忘れていないのですよ」
沖田「そうですかィ」
母「はい。あら?何をやっているの。はいってらっしゃい。
"A"」
沖田「!」
A「失礼します…」
母「早く座りなさい。私は席を外しますからね」
A「はい」
スタッ
A
ようやく…
A「…お初めお目にかかります…。高杉Aと申します」
沖田「……初めてじゃ、ねぇだろ?A」
A「……え?」
沖田「…忘れてんじゃねぇでしょうね?」
A「ッ……総悟さん…」
沖田「迎えに来やしたぜ。"俺のお姫様"?」
A「…ずっと…お会いしたかった……総悟さん…」
沖田「俺もでさァ…。!」
Aの首には、あの鱗あしらわれた首飾りがかかっていた
A「…総悟さん」
沖田「?」
A「…ッ……"愛しています"」
沖田「!…ハハ。俺も愛していやすぜ」
A「えへへ…///」
沖田「…A」
A「はい…ン!」
俺は、Aに接吻をした
沖田「……会いたかった」
A「私もです。総悟さん」ニコッ
沖田「もう、二度と離せねぇからな」
A「はい!離れませんよ。絶対に」
沖田「その言葉、忘れないでくだせェ」
A「忘れませんよ。ずっと…」
俺は…
最愛の者と再会できた…
ありがとう…
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作者名:箔月 | 作成日時:2021年7月3日 22時