幕間話 『夢と現』 ページ26
____サイド
「お前は俺たちのストレス発散器なんだよ。」
嗚呼、今でもたまに夢に出てくる私の過去。
親からは虐 待を受け、その傷や、特徴的な容姿から、
「えー、____ちゃん気持ち悪いよォ！」
同い年ぐらいの人たちからもい じめを受けた。
痛い、痛いという感覚さえも失ってしましいそうなときに、
「またやってる！！なにやってんの！！」
救世主がやってきた。
「ナ、ツメ･･････。」
ナツメは正義感が強く困っている人を見つけると絶対に助ける。
ナツメと私は幼馴染み兼親友。
それが
だ。
「また傷つけられて！治療するから家来て！！」
ナツメの優しさに甘えてしまいそうで、怖かった。
私なんかを庇うとナツメも･･･。
なんて考えがある。
中3になる時の春休みのときの話。
「ナツメ･･･。ごめん。転校することになった。今まで助けてくれてありがとう。もう、私の事は･･････忘れて！！！お願い！！」
「____________________________________________________________________________________」
なんて泣きながら言って、駆け出して。忘れて欲しくないのに･･･。嘘つきはまた嘘を重ねた。それが癖になっていった。
それから少しの間が地獄だった。今まで以上に酷くなった暴力。
でも、新しいクラスになって、夏服になる日にバレたんだ。冬服を着ていたのに。
せんせーが助けてくれようとしたよ。
でもダメだった。だから中学校を卒業して私は親と縁を切って、戸籍上は他人にした。名前も捨ててしまいたくて、変えた。
今でも脳裏にこびり付く、
『ちょっと待ってよ！____･･･！ねえ、私はぜったいに____のこと忘れないから！！！』
ナツメの言葉。
あなたは本当に私のことを憶えて、いますか･････････？
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作者名：真っ白パレット | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hanahana0000/
作成日時：2017年7月8日 4時
