【歌い手×暗殺教室】混ざり合う私たち (ページ20)

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♪ ページ20

そらるサイド

夢夜の『アヤノの幸福理論』は1度生で聞いてみたいと思っていた。

感情の込め方が他とは違っていたから。まるで、この話の語り手であるアヤノを誰かに重ねて歌っているようだから。

歌い終わった時に見た、いや見てしまったという方が正しいのか右目から涙が一筋流れているのを見た。気づいていないようで無意識なのか、と思った。

ますます誰かに重ねているように見えた。

魅杏サイド

生放送が終わってから、ゴーストルールを撮ろうとした。

「今からゴーストルール撮るので帰ってください。」

「ねぇ、今気づいたけど、ウィッグ取ってないよね。」

っ！！！あーー！ミスったぁッ！

「さぁてとお仕置きは何にしよっかな。」

音符がつきそうなぐらい機嫌がいいそらるさんは黒い感じのモノを含んだ笑みで笑っていた。私は思わず顔が引き攣った。

「あ、なら俺と威風堂々でコラボね。」

「嫌ですよ！なんで威風堂々なんですか！？」

「ハイ決定。」

ならもう開き直って一気に撮っちゃおう！

「今からどちらもやります。」

まふまふサイド

そらるさんと夢夜さんの威風堂々はある意味とてつもなくヤバかった。

聞いただけてはあの2人がカレカノかそれ以上の雰囲気になっていたから。

ちょっと悔しかった。なんで、そらるさんと･･････。

こりゃまたえろるって言われるなぁ、って感じだった。

夢夜さん単独のゴーストルールは何だか聞いててとても悲しくなってきた。僕だって歌ったことあるのに、それとはまた別な感じがしていた。

透き通った歌声が綺麗でやけに耳に残った。

魅杏サイド

威風堂々恥ずかしかった･･････。こーゆー曲初めてだから。

ゴーストルールは、何だか私たち以前のE組の人たちに重ねて歌ってしまった。だって歌詞がそうなんだもん。

MIXはどっちもどうせ私だからねって思ってるとそらるさんが威風堂々を引き受けてくれた。アレを聞かなくていいだけマシだ。今だけそらるさんに感謝だ。

気づけばもう夜更け。

「早く帰ってください。」

「「ヤダ。」」

もうこの人達無視して寝ます。