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第2章 『隣人』 ページ12

起きたら、もう夜の八時だった。

もう一度寝てもいいけど、もうあんまり眠くないんだよなぁ。私はショートスリーパーだから。

ふと、ベランダの方を見た。

「ベランダに出て夜空でも見ようかな。」

ボソッと呟き、ウィッグがちゃんと着いているか確認してそーっとベランダに出た。

春だからかまだ少し夜は肌寒い。

三日月から元の形に戻りそうな月と、空一面に宝石を散りばめたようなというのは言い過ぎだが夜空に淡くもなく強くもなく光る星。

不思議と何だか、スッキリとした気持ちになっていた。


暫くの間空を見ていると、右隣の部屋の方からガラッという音がして、誰かがベランダに上がっていた。

その人に、見覚えがあった。

「ウソ、ですよね・・・・・・?」

自然と小さく、か細い声になる。

「え・・・・・・。」

相手も私を見て固まった。

♪→←♪



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作者名:真っ白パレット | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hanahana0000/  
作成日時:2017年7月8日 4時

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