今日:4 hit、昨日:13 hit、合計:13,682 hit
小|中|大
第2章 『隣人』 ページ12
起きたら、もう夜の八時だった。
もう一度寝てもいいけど、もうあんまり眠くないんだよなぁ。私はショートスリーパーだから。
ふと、ベランダの方を見た。
「ベランダに出て夜空でも見ようかな。」
ボソッと呟き、ウィッグがちゃんと着いているか確認してそーっとベランダに出た。
春だからかまだ少し夜は肌寒い。
三日月から元の形に戻りそうな月と、空一面に宝石を散りばめたようなというのは言い過ぎだが夜空に淡くもなく強くもなく光る星。
不思議と何だか、スッキリとした気持ちになっていた。
暫くの間空を見ていると、右隣の部屋の方からガラッという音がして、誰かがベランダに上がっていた。
その人に、見覚えがあった。
「ウソ、ですよね・・・・・・?」
自然と小さく、か細い声になる。
「え・・・・・・。」
相手も私を見て固まった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
10人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:真っ白パレット | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hanahana0000/
作成日時:2017年7月8日 4時