第41夜【涙】 ページ44
〜紅覇side〜
Aを煌帝国に連れ帰って来てもう1週間も過ぎた。でも、一向に目覚めない。
覇「どうして?僕は君が言った通りに薬を飲ませた。なのにどうして未だに目が覚めないの?ねぇ!どうして!?僕は!僕は!!」
貴「…」
炎「…紅覇…」
僕は…君と話がしたいよ…。君がいない世界じゃ僕は笑えない…。いつからだろう?僕が君のことを好きになったのは______________。
貴「…」
覇「お願いだからぁ…。目を…開けて、よぉ…」
ポタッ…。
僕の涙は…Aの頰に落ちた…。
貴「ん…」
覇「え…?」
炎「!?」
そして…Aは…深紅の目を開けた…。
貴「紅…覇…?」
覇「A!?め、目が…覚めたの!?」
貴「じゃなかったら…妾の視界にお前はいない」
僕は嬉しかった。とっても嬉しかった!
覇「もう!心配させないでよね!」
貴「…以後気をつけるよ…」
明「お、起きたのですか!?」
玉「よ、良かったですわぁ…」
覇「うん!」
玉「あ、お兄様、やっと笑いましたわぁ!」
ハハ、僕はやっぱり君がいないと笑えないんだね。
覇「目覚めた直後で悪いんだけど…話があるんだ」
そう言うとA以外の皆が頷いた。…気づいていたんだ…。
貴「何?」
覇「一回しか言わないよ!」
貴「…予想はついている」
覇「え!?」
ビックリした。何?僕が君に告白することに気づいていたの!?そうして顔を俯きながら言った。
貴「どうせあれだろ?『この国から出ていけ』…でしょ?分かっているよ…。妾がどんな真似をしたか…」
コイツ…。何を言ってるの?
覇「ねぇ、そんな訳…ないでしょ?」
貴「え…?」
顔を上げた目には涙があった。
覇「僕はね…Aのことが…好きだ…!」
貴「ほぇ?」
そんな驚いた目をしなくてもwwwしかも、ほぇ?って何www?
覇「さぁて、返事はどう?」
断られる準備もできている。…大丈夫…。
貴「…そうだな…。お前と付き合うのも良いかもしれん…。いや、きっと…妾もお前が好きだ…紅覇」
そう言うと僕に向けて笑みを見せた。
皆「おめでとう!!」
覇「や、ヤッタァァァッッッ!!!!」
そう言って僕はAに抱きついた。僕は失恋してない、叶ったんだ!
貴「そんなに嬉しいか?」
覇「うん!とっても嬉しいよっ!!」
貴「妾も…嬉しい///」
そうやって僕の恋は実りました。
作者)まだ終わりじゃないです!後、少し、更新スピード下がるかも…です…。
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徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです!頑張ってください (2019年4月2日 19時) (レス) id: 5d280f12f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kapiくる | 作成日時:2015年12月7日 12時