第35夜【お話】 ページ38
〜アラジンside〜
夜になった。ボクは昼間約束したとおり、お姉さんのもとへ行った。すると本当にルフが教えてくれたんだ。
貴「…遅いね」
アラ「ゴメンね？」
貴「良いよ、別に。後、気をつけてよね」
アラ「何に？」
貴「この部屋の隣は紅覇の部屋なの」
アラ「え！？」
貴「だから、静かにしてよ」
お姉さんって紅覇君のこと、ご主人じゃなくて呼び捨てしてたんだ！？
貴「あー、そういうこと」
アラ「！？ボクが考えたこと、分かったの！？」
ちゃんと小さな声で言ったよ、大丈夫！
貴「どうせ紅覇のことでしょ？あんなの演技にしかすぎない」
ヘェ〜ってなるとお姉さんは相当演技上手いんだね。
アラ「それより話って？」
貴「…正確に言えば、君の聞きたいことを妾が答えるって感じかな」
アラ「ってことは何でも質問していいの？」
貴「ある程度はね」
ボク、お姉さんに聞きたいことが山ほどあるんだよ！
アラ「じゃあ、どうしてボクがソロモンの現し身ってわかったの？」
これが一番気になる。普通じゃ分からないよ。
貴「雰囲気、見た目で分かったよ。ルフもそう言っている」
アラ「ってことは君は…！？」
貴「そう、妾も向こうの住民さっ」
そうか！ボクだけじゃないんだ…！！
貴「妾はお前…ソロモンの妹でな。まぁ、記憶にはないと思うけど…」
アラ「ううん！会いたかったんだよ！ソロモン王の妹さんに…」
そう、ソロモン王の記憶では妹はソロモン王よりも強いといわれている…。そんな彼女となら、アルマトランのようには…！
貴「喜んでもらっているのは嬉しいけど…妾はお前の味方じゃない」
アラ「…え…？」
どういうことだい？そう言おうとする前にAお姉さんは言った。
貴「妾は煌帝国の味方。妾はこの世界がどうなろうとも関係ないからね。この世界は正直好きじゃない。バカみたいだよwww」
そう言いAお姉さんは笑った。嘲笑うように…。
アラ「でも…ボクはこの世界が好きだよ」
貴「…シンドバッド…練玉艶…この2人がこの世界にいる限り、妾は好きになれないと思う」
なんで…！？
貴「そろそろ時間だ」
アラ「待って！ボクはまだ話が…！」
そうだよ！ボクはまだ君に聞かなきゃいけない事が…！
貴「…ッ！クローゼットに隠れろ！」
え…？ま、まぁとりあえず隠れた方が良いよね…！
覇「A〜？いる〜？」
貴「夜なんだけど…何？」
そうか、このお姉さんは優しいんだ。時間っていうのもこの事で…！
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徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです！頑張ってください (2019年4月2日 19時) (
レス) id: 5d280f12f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kapiくる | 作成日時：2015年12月7日 12時
