第34夜【ビックリ】 ページ37
〜アラジンside〜
今日、不思議なお姉さんと出会った。そのお姉さんは薄い紫色の髪で、綺麗な紅く透き通るような眼をしている。
そのお姉さんはボクに近づいてこう言ったんだ…。
貴「お前はソロモンの現し身だよね」
って…。ボクはビックリのあまり、床に座り込んでしまった。
するとお姉さんは当たり?とでも言うようにボクを笑った。
ソロモン王の事を知っているって事は只者じゃない、とこんなボクでも瞬時に悟った。
ヤム「アラジン君!?大丈夫!?ちょっと、Aちゃん!?アラジン君に何したの!?」
貴「何したって…妾はアラジンに1つ、聞いたどけなんだけど…」
ヤム「何を聞いたの!?」
言って良いの?とでも聞くようにボクを見てきた。ボクは仕方なく頷いた。ヤムさんの為だから…。
貴「妾はアラジンに『お前はソロモンの現し身だよね』って言ったんだ」
ヤム「…え?」
アラ「そうさ。あっているよ」
貴「ねぇ、アラジン。今夜、妾の部屋に来なよ」
アラ「部屋はどこだい?」
貴「ルフに聞けば分かるよ。手配しておくね」
手配しておくって…お姉さん、君は一体何者なんだい?君もボクと同じ、ここの人じゃないのかい?それともただ、知っているだけ?
この答えはきっと前者だ。後者なワケがない。
ヤム「じゃ、この魔法道具について…教えていくわね?」
貴「うんうん!教えてっ!」
…お姉さんは悪い人じゃない。そうルフが訴えている。
ボクもお姉さんが悪い人とは思えない…。
ボクが考えすぎなだけなのかな…?
〜シャルルカンside〜
あの女の子…、何者なんだ?
武器化魔装をしているアリババを容易く倒す…。
俺が思っているより絶対に強い。それに、力にも、技術にも、頭脳にも頼っているから、余計に強い…。
こりゃあ、王も放ってはおかないなぁ…。
どんな手を使って駒にするのか…心配だぜ。
〜紅覇side〜
暇だなぁ。やっぱりAが居ないとこんなにも暇なんだなぁ…。
僕も剣だけ教えてもらおうかな?偵察にも…ね。
いや、でもあのAだ。僕が伝える前に、行動に出る前にきっとしているんだろう…。帰ってきたら聞くか…
覇「ねぇ、白龍…」
龍「何ですか?紅覇殿」
覇「白龍はどう思う?この国のこと」
龍「俺は…怪しいと思います」
やっぱり白龍も思うよねぇ。
覇「あーあ、早く煌帝国に帰りたいなぁ」
龍「…」
ねぇ、白龍は一体何を考えているの?
まぁ、言ったとしても答えてくれないんだろうけど…。
58人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです!頑張ってください (2019年4月2日 19時) (レス) id: 5d280f12f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kapiくる | 作成日時:2015年12月7日 12時