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第32夜【何?】 ページ35

〜シンドバッドside〜

今日、皇子たちが留学に来た。すると、紅覇皇子の従者という俺の髪よりも薄く透き通った髪の持ち主が現れた。

新入りらしい俺にはそう見えない。
3人の食客を紹介したら、アラジン君はあの少女…Aさんが、ルフに好かれていると言った。

彼女は言い返すようにアラジン君がマギだって言った。

俺は彼女と話がしたい。見た感じ金属器は持ってなかったし、嘘もついてそうになかった。
気味が悪いほどに紅く透き通った眼は真実しか言ってないとでも言うようだった。

だから俺はこっそり後をついていった。

覇「危なかったね。あのアラジンっていう子…」

?何が危ない?やはり何かを隠しているか…。

龍「まさかシンドリアにもマギがいたとは…」

貴「だがアイツはシンドリアのマギではないよ。ただの食客…。シンドバッドも頑張ってるな」

バレていたか…。にしても他国の王を呼び捨て扱いとは…!

覇「そうだねぇ」

貴「盗み聞きとは良い度胸」

!?何!?気づいていたのか!?いや、でもただ言っただけかもしれないぞ…!

貴「気づいているんだよ?出てきなさいよ、シンドバッド」

覇「なにぃ!?」

龍「!?」

シン「バレていたとはな…。Aさん、貴方と話がしたいのだが…」

貴「すまんの、妾はどこぞやの暇人じゃない」

どこぞやのとは…誰のことを指しているのか…。
それに紅覇皇子が鋭い眼を向けている。よほど愛されているのだな、Aさんは。

貴「そうだ、ここにヤムライハという奴がおったな」

シン「はい、魔導士の…」

貴「それと、シャルルカンっていう剣士もいたな」

シン「よく覚えておりましたね」

何を言い出すのか…。

貴「妾も修行して強くなりたい。それを許すなら…少しの時間、話してやる」

王に向かってその口は…。どこで育った?

覇「だってぇ〜、どうするぅ?」

紅覇皇子までそんな口調とは…。

シン「許可しよう。では呼んでくる」

こんなことで話ができるとは…容易いな。

4分後…。

シャ「俺がシャルルカンだ。お前、剣に興味があるんだろ?」

ヤム「私がヤムライハです。魔法に興味があるのでしょ?」

シャ「ああん?剣に興味があるんだ!」

ヤム「魔法よ!!」

貴「いや、正確に言うとどちらにも興味はない」

ヤム/シャ「え?」

貴「ヤムライハには魔法道具のこと、シャルルカンにはそのまんまの意味で剣のことを教えてほしいんだ」

ヤム「そうなのね!じゃあ明日からよろしく!」

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徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです!頑張ってください (2019年4月2日 19時) (レス) id: 5d280f12f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kapiくる | 作成日時:2015年12月7日 12時

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