第30夜【出航】 ページ33
〜貴方side〜
それから2日間、妾はシンドバッド対策を考えた。
金属器を持っていないことにする、薬は絶対に作らないし、持っていかない、弱く見せる、何もできない雰囲気を見せる…良い案でしょ？
覇「あ、僕のことも紅覇じゃなくて紅覇様って呼ばないと怪しまれるよぉ？」
…そうか…。いや、でもコイツを様付けしたくない。
貴「ならば、妾はお前をご主人って言ってあげる！」
紅覇は少し肩を落としたけど、すぐに、
覇「まぁ、別に良いかぁ…」
そういうやり取りをしているともう出航の時間。
貴/覇「行ってきまーす！」
そう言うと『待ってました』とでもいうように船が動いた。
皆に見守られながら出航する。
覇「そういやAさぁ…。敬語、使えんの？」
貴「それは苦手科目でな」
覇「いや、敬語は科目じゃないと思うけど…」
貴「…別に良いんじゃないの？」
それから妾は部屋に行き、ベッドへとダーイブ！
妾は眠りについた…。
それから何時間経ったのかは知らない。
眼が覚めると紅覇がいた。
貴「あとどのくらいで着く？」
覇「もう2分もかからないよ？」
玉「シンドバッド…殺す…シンドバッドに殺す！」
そこには紅玉もいた。変な呪文らしきものを言いながら…。
兵「シンドリアに着きました！！」
貴「そんなに寝ていたのか…」
よし！頑張らないと…。
貴「ご主人〜！行こうか〜！！」
龍「ご、ご主人！？」
玉「A！？」
え？何この反応？可笑しくない！？
貴「演技だよ。こうでもしないと怪しまれるし？」
覇「僕には嬉しい演技だよねぇ」
貴「う、うっさい！ボクっ娘！」
覇「だぁかぁらぁっっ！僕は男だっつうの！」
貴「そんな見た目をしている奴が男だと思うのはたいしていない！！」
覇「なんだとぉっ！？」
龍「お、お二人とも…！着いたのですよ！？」
貴「…行くぞ…」
龍「煌帝国第四皇子、練白龍です」
覇「煌帝国第三皇子、練紅覇です」
貴「その従者のA」
覇「此度は留学を許可して頂き、ありがとうございます」
シン「良いんだよ」
玉「久しぶりですわね、シンドバッド王よ」
シン「そうですな。あの時は会う機会がありませんでしたし…」
玉「会う機会がなかったですって…？」
お、これはヤバイやつだ。
覇「ねぇ、ヤバくない？」
貴「こりゃ危険だな」
この時間は30分程度続きました…。
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徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです！頑張ってください (2019年4月2日 19時) (
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作者名：kapiくる | 作成日時：2015年12月7日 12時
