不思議な少女は嘲笑う【練紅覇】

第21夜【前日（3）】 ページ23

〜紅覇side〜

ふん、皆もバカだなぁ。僕達は絶対に負けない。Aに薬を作って貰った。これを食べて1日の間はジャンケンに絶対勝つ、という薬…。
だいたい皆、僕達が計画したって時点で気づくべきだと思う。

覇「さぁて、誰が負けるかなぁ？」

炎「お前…一回も負けてないな」

覇「気のせいだよぉ。これから負けるかもしれないしぃ？」

嘘でしかない。これからも連勝し続ける。

明「…怪しいですね」

覇「なんで！？僕がジャンケン強いだけじゃん！」

玉「それにしてもAちゃんも一回も負けてないわぁ」

ヤベッ！頼むよ、A！！

貴「今更言うけど…妾はジャンケンで負けたことがないの。絶対に勝つ！100回やっても100回勝つほど強いのよっ！！」

曖昧だなぁ…。でもこれぐらいが丁度良いのかもねぇ…

覇「それよりさぁ？速く続き…やろうよ？」

貴「最初はグージャンケンポンホイ！」

炎「後…1枚…」

明「辛い…！」

覇「僕強〜い！」

こんな薬飲んでなかったら今頃僕が終わってたかも…。

覇「最初はグージャンケンポン！」

舜「う…そ…？」

炎「…可哀想だが…」

明「これも運命ですよ」

ジュ「運命は恨むなよ？」

瑛「写真、撮っておきましょうか？」

玉「でも、それより先にすることありますよねぇ？紅覇お兄様？(黒笑」

…？これ…ばれてる？…ばれてるっぽい！Aも終わったって顔してる！！

覇「なんのことかなぁ？」

炎「薬…飲んだだろう？」

覇「どうして分かる！？」

舜「フフ、こちらにも手がありますよ」

明「罰ゲームですね」

覇「ハァ！？可笑しいって可笑しいって！！」

貴「すまん、皆…。妾はコイツに脅されて作ったんだ…」

コイツ…！！裏切りやがったぞ！？演技上手すぎるだろ！？

貴「こんな妾にも罰を下せ。妾が作らなければ…良かった話…！青舜…すみません！(微笑」

笑った！さっき笑ったよ！？

ジュ「罰ゲーム…それは…」

龍「明日、メイド服で過ごしてもらいますよ」

炎「拒否権はなしだ」

う、嘘…。メイド服？執事だったらまだマシだけど…メイド服？

嫌ダァァッ！！！！！！！！

こうして楽しい夜は過ぎた。ただ一人を除いては…ね？

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