第19夜【前日(1)】 ページ21
時は進み一ヶ月後…紅玉が婚約する5日ほど前のこと…。
この日は、Aの案により、家族で紅玉をお祝いすることとなった。家族といってもいつもの人達。紅炎、紅明、紅覇、白瑛、白龍、ジュダル、A、青舜、夏黄文である。
〜紅玉side〜
今日はお兄様達がお祝いをしてくださるの。
計画してくれたのはAちゃんと、紅覇お兄様。
今までこんなことなかったから、とっても嬉しい!
しっかり耳にピアスをして、私は皆の前に立った。
玉「此度はありがとうございます!」
しっかり礼儀正しく!
貴「そんなことしなくて良いよー。今日は紅玉が主役で、楽しまないといけないのにぃ」
最近、Aちゃんが語尾を伸ばしている…。お兄様の影響ですわね。
覇「そういや紅玉〜!そのピアス、キレイだねぇ」
明「おや、そうですね。紫の蝶…。美しいです」
炎「似合っているぞ。しかし、何故片方だけなのだ?」
瑛「両方でもお似合いかと…」
龍「俺も思いますね」
ふふん、片方だから良いのよぉ〜。
玉「これはねぇ〜、Aちゃんからのプレゼントなのよぉ〜?」
皆「なんだとぉっ!?」
貴「煩いなぁ!つーかよく皆ハモったね!」
覇「ぼ、僕ですらプレゼント貰ったことないのにぃ」
あら、そうでしたのぉ。嬉しいわねぇ!
明「あり得ない…」
…ある意味怖いわねぇ。
瑛「嘘よぉ」
フン、ザマァwww←キャラ崩壊してますよ!!
貴「だって、紅玉は辛い思いをしているのよ?見ず知らずの人と結婚だなんて…。妾だったら全力で断るか、会ってすぐに殺すかだね。でも、紅玉は辛い思いを抑えて了承した…。プレゼントをあげて当然よ」
Aちゃん…!私、とっても嬉しいわぁ!!!
玉「Aちゃーん!」
つい抱きついてしまったけど…。怒ってないし良いよね。
覇「じゃ、いつか僕にも頂戴」
貴「気が向いたらねぇ」
玉「フフフ」
皆「?」
玉「やっぱり楽しいですわぁ。私はどんなことがあっても煌帝国が好き…。卑しいけれど…皇女として…、お兄様方の妹として産まれてこれて良かったぁ…((ペシッ 痛ぁ!ちょっとぉ!Aちゃん!」
何するのよぉ!痛いじゃないのぉ!!
貴「…卑しい皇女なんて…言うんじゃないの」
玉「…え?」
貴「あんたは卑しくなんてない。皆に卑しいと言われているからってそんなことはないの!前も言ったけれど紅玉はとても優しく、強いの。だからもう少し、自分に自信を持って?」
玉「…Aちゃん…」
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徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです!頑張ってください (2019年4月2日 19時) (レス) id: 5d280f12f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kapiくる | 作成日時:2015年12月7日 12時