第18夜【優しさ】 ページ20
〜貴方side〜
妾は紅玉に言った。
貴「無理しなくて良いんだよ、悲しいんでしょ?泣けばいいよ」
そうすると紅玉は泣いていた。
妾は素早く部屋へと招き、背中をさすった。
落ちついてきた時
玉「…ありがとうございます…Aちゃん」
妾に礼を言った。
貴「いいのさ。それに、お前は強いよ。嫌という感情を抑えて、引き受けたんだからね」
玉「いいえ、全くですわ。引き受けたのも我が国の為…。当然…と言えばいいのでしょうかね?」
紅玉…。やっぱりお前は強い。
貴「妾なら全力で断るさ。それに紅玉は優しい」
玉「…そんなにお褒めの言葉をいただいて…。嬉しいですわ」
貴「なら良かったよ。ほら、さっき泣いたんだから、次は笑いなさいよ?」
すると紅玉は少し驚いたものの、コクリと頷き
玉「これもAちゃんのおかげねっ!(ニコッ」
貴「ちゃん付けはやめようか。普通にAで良いよ」
玉「はぁ…なんだか気分がスッキリした…。バルバットという国に嫁いで、煌帝国の為にも私、頑張りますわぁ!」
貴「良い意気込みだねぇ。妾も楽しみにしているよ。紅玉の姿を」
美しいのかな、可愛いのかな…?
玉「…では、私はこれで…」
貴「あ、待って…!」
紅玉は首を傾げた。私は引き出しの中に入れていた紅玉へのプレゼントを探す。
貴「あったぁ!」
玉「何がですの?」
貴「ほら、紅玉へのプレゼント!」
そう言い妾は片耳だけのピアスをあげた。
本当は簪にしたかったんだけど、持っていたから止め。あ、ついでに蝶みたいな飾りがついている。
貴「片方だけだけど…。キレイだから良いかっ!」
玉「…し…が…す」
貴「?もう一回お願い」
玉「嬉しいですわぁ!ありがとうございますっ!」
貴「良いよ良いよ、それは守りだと思って。それをつけていれば、1度だけ奇跡を起こせる。それが何かはその人次第だけど…。良い方向へと導いてくれるよ」
そう、これも1つの魔法道具!凄いでしょ!妾は!
玉「本当にありがとうございます!私に起こる奇跡…。少し楽しみですわぁ。それに…なんだか心が弾みます」
貴「それは良かった…。じゃあね」
玉「またお話しましょうね〜」
紅玉が帰った。妾も少しは役に立てたかな?
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徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです!頑張ってください (2019年4月2日 19時) (レス) id: 5d280f12f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kapiくる | 作成日時:2015年12月7日 12時