第17夜【一緒に】 ページ19
〜紅覇side〜
ついさっき紅玉が来た。
挨拶に来たらしい。良い子だねと僕は言い、頭を撫でた。するとショックなことに僕は背伸びをしていたということに気がついた。
紅玉よりも身長が小さいなんて…。僕にとってはショックでしかない。
？？なんでさっき焦っていたのかって？
教えてあげるよ。時を遡ること30分前…。
目が覚めると、Aが隣で寝ていた。目をこすりまた見ても、そこにAがいた。
僕は焦りまくった。
するとAが起きたようで…。
貴「紅覇おはよう。昨日はすまんな」
…何があったか分からない。分かるわけがない。
覇「昨日、何かあったっけ？」
僕は首を傾げながら言った。
貴「いやぁ、勝手に部屋へ入って、勝手に布団の中に潜り込んで、勝手に抱き枕にして、勝手に寝てしまってな」
…勝手がとても多い。っていうか、僕昨日抱き枕にされてたのっ！？///
貴「妾はな、独りで寝たことがないの。だからなんだか怖くなってつい…ね…」
ふぅ〜ん。可愛いじゃん。でもなんで僕のところに来たんだろ？紅玉のところに行けば良かったのに…。
覇「どうして僕の部屋？」
貴「お前が妾の部屋の隣だったことと、他の人の部屋が何処なのか知らなかったから」
…なるほど…。
覇「…じゃあ最後の質問。どうしてお前はそんな格好をしているの？」
そう、Aはサラシをつけ、お腹が丸見え、それにスカートという変な格好…。誤解を招く格好というと分かりやすい。
貴「いやぁ、昨日は暑くてさぁ。今夏なの？」
覇「暑くてもそんな格好で寝ないでしょ？それに…」
貴「…それに…？」
覇「…ここ…男の部屋だよぉ？」
そう、僕も男だ。例え、女の子に見えても男だ。
貴「ボクっ娘でしょ？」
覇「断じて違う」
貴「別に良いじゃんかぁ。一緒に寝ることくらい幾らでもあるでしょ？」
覇「あるよ！あるけどね！こんな格好で寝る人はいない！」
そんなことを話していると急にノックが鳴り、紅玉の声がした。僕は「ちょっと待ってねぇ〜」と答えながらAに
覇「速く服着て！」
という。すると、Aは服を着ていった。
と、このようなことがあったのさ。
まぁ、僕は少し嬉しかったなぁ。
あ、内緒だよ！？///僕はちっとも嬉しくなかったんだから！///////
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徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです！頑張ってください (2019年4月2日 19時) (
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作者名：kapiくる | 作成日時：2015年12月7日 12時
