【歌い手】僕だけの、放課後せんせー【ｍ.ｆ.ｍ.ｆ】

じゅう ページ10

『軽すぎなのはやだ。けど重いのもやだ』

「うわ難し」

『女の子は難しいもんなの』


顔が少し赤いのを隠すようにしながら、平常心を装う。


『てか、彼女いない歴=年齢のまふでもそんなの気にするんだ』

「まあ多少は…てかその言い方、Aが誰かと付き合ったことあるみたいだね」

『え、あるけど』


さらっと言うと、既に大きい瞳が更に見開かれた。

…そんなにビックリするんだ。


「何それ僕知らないんだけど」

『言ってないもん』

「いや、え…？うんうん、いやいやいや……はい？？」


何かモゴモゴしながら歩くスピードを遅くした。
ずーっと自問自答してる。


「………ちなみに、誰？」

『知りたいの？』

「うん。すっごく気になる」

『うちの学校の人だよ』

「同い年？」

『いや、２つ上』

「まさかの先輩パターン！？え、陰キャの僕に年上の知り合いなんてせいぜい３人とかなのに…！分かるかな……」


うーむ……と聞こえてきそうなほど考え込む姿は、いつもよりちょっぴり幼くに見えた。


「ね、もう少しだけヒントくれない？」

『しょうがないなぁ。じゃあ大ヒント。ふわふわ髪のゆるゆる生徒会』

「えっ、そらるさん！？！？」

『はい正解〜』


ご名答〜、と私は適当に言ったが、まふはそれすら聞こえていない様子だった。


どうしてそんなに気になるの？

聞いてどうするの？

どうしてそんなに悲しそうな顔をするの？

どうして私の胸は、さっきからうるさいの？


ねぇ、まふ。
私に教えてよ。



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もし良かったら、コメントとかしていただけると嬉しいなぁとか思ったりしてます………

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