さんねんせい ページ15
*‥
「…守沢？あんたどこ見てんの？」
4時限目は、AとB組合わせた
合同授業だった。
しかも、外。
まぁ、体育だから当たり前か。
守沢が、校舎をじっと見つめていたから声をかけた。
というか、ちゃんと返事してよねぇ…？
「ちょっと、無視とかどういうつも」
「…Aだ」
守沢は、震えるように言った。
それは、やっと聞き取れるかどうかの声量だ。
けど、その言葉は主語と述語が成り立ってなかった。
「…はっ？？
なにがAなの？」
「Aが、準備室に居る。
ほら、見てみろあそこ。
ちょこんと、なんか居るだろう？？」
守沢の言ったように、準備室になんかの影がある。
よく気付いたね。
でも授業は集中しないとだめでしょ。
小さく溜息をついて、
それでどうしたの、と付け足す。
「…A、さっきから動いてないぞ。
これは、流星隊として見逃せんッ！！」
「あ、ちょ…！
授業サボるつもり？！」
「授業より好きなやつだ、という諺があるだろう？！」
ないよ、そんなことわざ。
もしかして、花より団子と勘違いしてるの？
守沢、勉強不足確定。
「〜ッ！！
俺の方がAのこと好きだから！！」
なんて言って、俺は守沢のあとを追った。
会話を聞いてたクラスのみんなも
探しに行った。
生憎、サボり組はこの緊急事態を知らない。
ていうか、守沢……！！
なに堂々と、Aが好きなんて言ってんの！！？
俺もだけどさ！！
取り残された先生たちは、
ただ呆然と空を仰いでいた。
階段を登る。
ズキズキと腰が痛む。
あぁっ、もう＿＿＿＿..！！
良い加減治れよこの腰！！
じゃないと、守沢に先越される！！！
イライラしながらも、
“Aのファーストは俺がもらった。”
そう考えると、痛みも少しばかり引いて、
なぜか力が湧いてきて、
50メートルを5秒台という奇跡的な記録が出た。
今度、体力測定の時このわざ使お。
なんて、関係ないことを考えた。
…そして。
「はぁ…はぁ…つい、たぁぁああ…。」
「むっ、瀬名！
疲れているとはまだ修行が足りないな！」
うるさいよ守沢。
そして俺たちは、準備室の目の前に。
○＊・○○
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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夢花(仮垢) - 絶対あの自信過剰女(悪女ちゃん)潰す← 夢主にどんな過去があるのか知らないけど、内容によっては変わるけど、悪女ちゃんより悪い子じゃないのはわかるから。 (2018年9月12日 9時) (
レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
ハクリン☆（中二病ＪC）(プロフ) - 続いて、とても面白いですぞよ！！続きが楽しみです、更新楽しみにしてますね (2018年2月25日 10時) (レス) id: e9c024781f (このIDを非表示/違反報告)
ハクリン☆（中二病ＪC）(プロフ) - 23ページ凛月の弟ってなってますぞー。 (2018年2月25日 10時) (レス) id: e9c024781f (このIDを非表示/違反報告)
ありさ - とても面白いです!更新大変だと思いますが、頑張ってください! (2017年9月2日 16時) (レス) id: 2dc106ba26 (このIDを非表示/違反報告)
あかりん(プロフ) - おぅふ…いいねー！この時が来るのを待ってましたー！友達もおすすめキてきまーす！ (2017年8月25日 22時) (レス) id: d4b62537e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬華@もりちあ激推し | 作成日時：2017年6月20日 20時
