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「それは困りますねぇ。なんせあなたは、彼との交換用ですし」

「……二人とも私に嘘ばっかついたんだね。……ん。許さない」

「手ェ……出すな……!」


あれ?
彼、起きてたの?

あ、いや。
今はいっか。


「ぐあっ!?」


……実弟を容赦なくボコる……。

……ん。……わかってはいるけどね……。
……でも、嘘をついた。約束を破った。

……だから、もう、どうでもいいや。


……!
足元が……!


「忍法・蝦蟇口縛り」

「な、なんだってばよ、これ?」

「ナルト、A、お前らはじっとしとれ! 心配いらん、ワシの術だ!」

「私も……!?」

「ナルトが生まれる前までよく遊んでやったじゃろ! それに、お前は………」


その続きが出ることはなかった。
でも、私はわかる。

「四代目の宝」。
そう言いたかったのだろう。

覚えてる。
私を抱き抱えた父さんが、火影岩を私に見せてよく言っていたから。



『A。君は、俺の宝だ。俺の大事な大事な……』



大事な、宝。

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作者名:枯葉 | 作成日時:2022年5月29日 23時

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