姉と弟 (ページ5) - 小説/夢小説

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目を覚ますと、私は鬼鮫に横抱きされていた。

「おや。起きましたか」

「……何があったの？」

「イタチさんが無理矢理あなたを眠らせました。そこにあなたの弟さんはいないようでしてね」

「ふーん……」

ゆっくり、鬼鮫は降ろす。
相変わらず紳士だ。

「イタチは？」

「少し偵察に」

「そう」

しばらくするとイタチがやって来た。
私がそっぽ向いても気にせず、ただ一言。

「行くぞ」

と言っただけ。

……カカシ兄ちゃん、大丈夫……だよね？

よく抱っこしてもらった。
こっそりお菓子貰って、母さんに怒られたり。

優しいお兄ちゃんだった、気がする。

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ナルト。私の弟。
木ノ葉の忍。

十月十日は私にとって大切な日。
例え木ノ葉の人々がその日を慰霊日としても。
私にとってその日は君が生まれた大切な誕生日。

ナルト。ナルト。
お姉ちゃんは、ナルトのためなら里だって潰せちゃう。
Aお姉ちゃんは約束を守らなかった父さんが大嫌いだから、そんな父さんが守った里なんかどうでもいいんだ。

ナルトをいじめる奴らは、お姉ちゃんがみーんな鎖で縛ったり、木の養分にしたりしてあげる。

君はどんな顔をしてるのかな。
大嫌いな父さんに似ても、大好きな母さんに似ても、私の大事な弟だからどっちでもいいけど。

「ん？」

「ナルト＿＿！！」

ナルトに、ようやく会えた。