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この関係が始まったのは丁度一年前
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私たちが高校生に上がったばかりの頃
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その時は既に今のような登校のスタイルで 私は密かに飛貴を想うだけで幕を閉じる恋だと思っていた
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飛貴も雄登も咲紅が好きだと思ってたし
飛貴ばかりを見ていた私は他の人の視線になんて気付くことすら出来ずにいた
そして丁度桜が散っていく時期 日直の仕事で雄登と残って日誌を書いていた時
『なあ、A』
飛貴や雄登とは普段からそこまで会話を交わしていなかった為
今日だって2人になるのが嫌で1人で仕事終わらせようとしてたのに
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名前を呼ばれるのなんて何時ぶりか分からず 吃驚したまま固まる私
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それを見て優しく微笑む雄登 そして
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『好きなんだ Aの事が』
私の目を見て 静かにそう告げた
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「でも、私 … 『分かってる』」
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『Aが浮所の事好きな事くらい分かってたよ』
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『だから 俺を利用して?』
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心臓が飛び跳ねた
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飛貴の事が好きだという事実を知られたからか
雄登が私に利用されてまで見て欲しいと思う程に好意を寄せていてくれていたからなのか
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どちらかなんて 私には分からない
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ただ 雄登の真剣な眼差しに目を逸らせない私と
『それでも 駄目?』
と念押しするように懇願する雄登
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「駄目、 じゃない」
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悩んだ挙句 その場の空気に耐え切れずそう告げた私の答えの善し悪しは未だに分からないままで今日まで至る
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朔(プロフ) - 倉木 勝さん» 暖かいお言葉有難うございます! 皆様に楽しんで頂ける素敵なお話を書けるように頑張らせていただきます(*´˘`*) (2019年8月9日 9時) (レス) id: da9efdc371 (このIDを非表示/違反報告)
倉木 勝(プロフ) - この作品大好きです…!無理なさらないでご自身のペースでゆっくりでも構いませんので、更新頑張って下さい!楽しみに待っています! (2019年7月28日 11時) (レス) id: 5a008c300c (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - わささん» 大変お待たせ致しました! この作品を気に入って頂けて光栄です。これからも自分のペースでゆっくりとにはなってしまうと思いますが是非ご愛読して頂けたらと思います! (2019年7月7日 0時) (レス) id: da9efdc371 (このIDを非表示/違反報告)
わさ(プロフ) - 更新嬉しいです!!ほんとに子の作品大好きすぎて....!これからも更新頑張ってください!! (2019年7月6日 21時) (レス) id: 1997f2a14f (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - とても、ストーリーが面白いです!再開待ってます!!! (2018年10月22日 19時) (レス) id: b8022ca40b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔 | 作成日時:2018年3月18日 5時