10話 ページ13
あれから一週間程が経過した。
仁王くんと話したあの日のことも過去となりつつあったときだった。
女1「屋上ね」
いつものように屋上に呼び出される。
いつもならばそれに素直に従っていたところだが、今日はいつもと違って気が重い。
彼に会いたくない。
あんな惨めな格好、見られたくない。
でも命令に従わないと、いじめが酷くなるのは明確だった。
悩んだ末にいつも通り屋上に来てしまった私は馬鹿だ。
そこにいたのはいつものメンバーの５人。
リーダー格の女子は相変わらず綺麗に化粧をし、いじめの主犯だとは思えないくらい可愛らしい。
(ああ、世の中、本当に不条理だ)
ありもしない因縁をつけられ、快楽を得るためだけに暴力を振るわれる。
女子だから力が強いというわけではない。
でも、痛いものは痛いし、傷にも痣にもなる。
それに女子というのは、男子と違ってやり方が卑怯だ。
どこから入手したのか知らないが、今日はライターと煙草を持ってきていた。
女1「根性焼き、してみたかったんだよねー」
女2「うっわ、えげつな〜ww」
殴る蹴るならまだしも、根性焼きはもはや犯罪ではなかろうか。
一瞬ビクッと体が本能で反応してしまう。
嫌だ。
けど、どうせやられるなら、穏便に済ませたほうが早く終わる。
(抵抗して事を荒立てるより……
これで良いんだ…)
そこでハッと、思い出す。
今の私の瞳は他人から、彼からはどう見えているのだろうか。
どう思われているのだろうか。
彼を裏切りたくない、だなんて思ってしまった。
ラッキーカラー
あずきいろ
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ユッキー(プロフ) - megumiさん» 最高に嬉しいです！ありがとうございます！励みになります(*^^*) (2019年5月27日 1時) (
レス) id: 127851c6f5 (このIDを非表示/違反報告)
megumi(プロフ) - お話も興味深いですし、描写も深くて素敵です(*'ω'*)更新、楽しみにしています！ (2019年5月27日 1時) (レス) id: 04e98a2c19 (このIDを非表示/違反報告)
ユッキー(プロフ) - 白銀水龍さん» ありがとうございます！そんなお言葉を頂けるなんて嬉しい限りです(*^^)v頑張りたいと思います! (2019年5月21日 18時) (レス) id: 127851c6f5 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 面白い！これからも更新頑張ってください！ (2019年5月21日 18時) (レス) id: 01408c4e23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2019年5月20日 0時
