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温もり やそじ あまり よっつ ページ34











「・・・そう言えば、黒木君ここに来たんでしょ?」









席を立って、振り向き様に翼に聞いた。




翼は軽く何度か頷いてため息をつく。









「・・・あいつ、カッコいい奴だよ」









翼がそんな事を言うなんて珍しい。




何を話したのか気になり、聞こうとしてもはぐらかされた。









「・・・まぁ」









翼はニヤリと笑って私を見る。




え、なに。









 









「男同士の約束ってもんかな」









 









・・・結局、こうやってはぐらかされる。









「ふーん。じゃあ、私もう帰るね」









もう少し聞きたかったけれど、翼の身体の方が大切だ。




さっと翼の側を離れて病室のドアに向かう。









 









「じゃ、ね。明日も学校終わったら来るからね」









「ん、成功を祈っててよ」









 









当たり前、と頷いて病室から廊下に出た。




時計を見れば もう夕方が近づいていた。




そう言えば、お昼食べてなかった・・・




今度こそ寄り道せずに帰ろうと決意し、バス停に向かう。









「・・・あ」









奥の道から丁度バスがやって来たのが見えた。




ナイスタイミング。




少しだけ歩を早めて、バス停に急いだ。









まずは、お母さんの家に帰ってお礼を言わないと。




それから家に帰ったら丁度良い時間かも。









・・・あ。




そう言えば、今日は秀明休んだんだっけ。




あんまり早く帰りすぎると怪しいよね・・・









「はぁ・・・」









今の時刻は15時半くらい。




んー、17時か18時くらいに帰るのが自然だよねぇ。




翼の家からゆっくり歩いて帰ったら ある程度の時間にはなりそう。




よし、それで行こう。









 









あれやこれやを考えていると、あっという間に降りる場所に。




翼の家から病院までが近いっていうのもあるだろうけど。









翼の家までの道を間違えないように進む。




ここで迷ったらシャレにならない。




しばらく歩くと、目の前に見覚えのある一軒家が。









 









「・・・ついたぁ」









 









無事についた事に一安心しながらインターホンを鳴らした。

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にゃ〜 - アーヤと、翼のお母さんが、最後の最後まで翼を信じるところが感動しました! (1月8日 21時) (レス) @page50 id: 26a4d90e30 (このIDを非表示/違反報告)
みみー - 泣いちゃいました!読み終わった後なんかもうぼろくそに泣きました!作者様様へ、感動する話をありがとうです! (2021年3月24日 11時) (レス) id: 76382fa356 (このIDを非表示/違反報告)
ピュア - 感動しました! 色々なところで、泣きました (2021年1月5日 20時) (レス) id: 75738b8618 (このIDを非表示/違反報告)
yukko08(プロフ) - 翼が彩に抱きしめてと言ったところで泣きました 作者様に感謝です! (2020年5月4日 19時) (レス) id: 85514eea1d (このIDを非表示/違反報告)
K - リクエストを書いてもらえて嬉しいです。ありがとうございます。 (2019年9月6日 6時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:smile | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Niko-hp/  
作成日時:2018年3月22日 15時

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