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第捌話 電光に蘇るかつての影 ページ10

チノ「あー、よく考えたら私たちいらなくないー?

サスケちゃんとAちゃんにすべて任せとけば万事解決でしょ」





サスケちゃん?

思わず吹き出しそうになる





日が昇ると同時にイオウが





イオウ「全員で早いところ

暗雷団を探して倒してきてるくれ!」





と喚いたのだ

言われなくともサスケと昨晩

捜査に出ようと話していた





結局、チノ、ノワキと共に

イオウの娘が住んでいたという村に向かっている





サスケ「…俺達2人でやるが」





サスケがそう言うと文句を言っていたチノが唇を尖らせた





チノ「そんな風に「お前らなんか必要ない」って言われると

反抗したくなるんだけど!」





そうなのか?





それからチノは怒った様子で喚いた





チノ「頑張る!

サスケちゃんには負けない!」





…ダメだ

チノの発言はいつも私のツボにハマってくる





サスケ「どうでもいいがその呼び方はやめろ」





そこで初めてサスケが呼び名について指摘した





チノ「そんな風に言うって事は全然どうでもよくないんでしょ!

私はサスケちゃんよりも年上なんだから

ちゃんづけでもいいじゃん!」





チノの見た目はどう見ても十歳かそこらの少女なのだが

どうやら私達よりも年上らしい



知識や経験の豊富さを感じることができるので嘘ではないだろうが

どこか釈然としなかった









チノ「ところでさ!

二人は付き合ってるの!?」





突然の問いに

またも私は吹き出しそうになる





サスケ「……」





チノ「あっは、無視かい!

うちはの復興とかあるんじゃないの?

生き残り2人なんでしょ?」





私は様子見を決め込んだ





サスケ「……」





チノ「…もしもーし!

もしもーしッ!



聞こえてますかーッ!!」





ノワキ「チノ、やめとけ…」





黙って様子を見ていたノワキがチノをたしなめる





チノ「アンタはどっちの味方なのよー!」





彼女の喚き声が鼓膜を揺らす中

私はチノの問いについて考えていた





そもそも“付き合う”とは何なのだろうか





私達は終戦後

サスケも私も“愛している”と言って口付けを交わしたが



戦争中、穢土転生で蘇った兄さんが

消える間際に言った“愛している”と

同じものだ





勝手にそう思っている







違うのだろうか



けれど自分の想いもサスケの想いも

私には未だピンとこない









今考えても答えは出ないと思い

それ以上考えるのは止めにした

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設定タグ:NARUTO , うちはサスケ , サスケ真伝   
作品ジャンル:アニメ
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Anna - PS. 無理な話かもしれませんが、続編が読みたいです! (2019年8月29日 2時) (レス) id: c745249b4a (このIDを非表示/違反報告)
Anna - マジ最高です! 塾の時も読みたくてソワソワしました (2019年8月29日 2時) (レス) id: c745249b4a (このIDを非表示/違反報告)
yuua(プロフ) - 初めまして、この笑顔を忘れた少女と隠しごと全部読ませていただきました。とてもいい作品で何回も読み返しました。もう完結してるけどもしやるのならまた続編を作ってほしいです!今度は2人の結婚生活編や妊婦編や子育て編が読みたいです。無理いってごめんなさい... (2018年4月17日 22時) (レス) id: 32ab376a68 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - お久しぶりです、ユウです!ついに続編を公開いたしました。この続きを読んで下さるという方はお手数ですが、私の作品欄からよろしくお願いします。これからもよろしくお願いします (2017年10月24日 23時) (レス) id: 590d8a9bc6 (このIDを非表示/違反報告)
Aya(プロフ) - はじめまして、初めてこの小説を読ましてもらいました。すごくいい作品でとっても面白かったです。是非この小説の続編が読みたいです!続編是非作ってください。待ってます! (2017年7月4日 17時) (レス) id: 5ba19044f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2016年1月2日 21時

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