笑顔を忘れた少女 ~第九章~【NARUTO】来光篇

第伍話 ページ7

ｲｵｳ「やってくれるんじゃな！

流石ワシの見込んだ男じゃあ！」





イオウは満面の笑みを浮かべる

なんという変わり身の早さだ





それを見てふと波の国の大工

タズナを思い出した



国に橋を架けるため

様々な妨害に逢いながら奮闘していたタズナも

こんな押しの強さと変わり身の早さを持っていた



ただ大切な人を失ってもこの国の未来のために

命を懸けて戦ったタズナと

憎しみにかられ復讐の力を求めるイオウとでは

進む道が真逆だろう





ﾁﾉ「とりあえず今日はもういいでしょ

暗雷団が来る気配もないし

休ませてよ」





ｲｵｳ「そうじゃな

部屋ならある

アンタらも自由に使ってくれ



…奴らが来たらくれぐれも頼むぞ」





確実にこの村が襲われると確信しているような目だ

その目の奥には暗雷団への制裁を望む

かつてサスケが持っていたのと同じ、闇があった





しかし今回は事件解決のために助力はしても

復讐に手を貸すつもりは無い



おそらくサスケもそう考えているはずだ



それを言ったところでイオウは納得しないだろう



そう思ってかサスケはイオウの言葉に返事はせず

あてがわれた部屋へ入った



私もそれに続くようにして別の部屋に入った

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