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第参拾陸話 ページ38

チノは赤い池の前に立つ



その背後で私達がそれを見る





チノ「サスケ、ちょっとだけアンタの記憶が見えた」





戦闘中に少し幻術にかけられたようだ





チノ「アンタ達の疑問の答えになるものがここにあるかもしれない」





既にチノに戦意はない





チノ「第四次忍界大戦の時

湯隠れの地下を異形の軍団が通過した」





白ゼツのことだろう

チノには鉱泉から情報を得ることができ

話によるとこうだった



白ゼツは違う何かのために

もっと強力な何かと戦うために

用意された存在のような気がしたらしい



私達もカグヤの戦いで気になった事

なぜカグヤはあれほど強かったのに

白ゼツの兵団を造り戦争の準備をしていたのか





チノ「その何かは多分いつか必ず来るんだ」





『カグヤをも脅かす存在がいるとでもいうの…』





サスケ「それがこの地に出現すると…」





しかしサスケはいや、と首を振った



そんなことはさせない、自分が守ってみせる、と





するとチノはそんなサスケを見て言った





チノ「あんまり1人で抱え込まない方がいいよ」





見ればチノは笑っている





チノ「痛み合うことが出来る友達がいるんでしょ?」





サスケはその言葉に一瞬黙り込み

やがて静かに頷いた





サスケ「…そうだな」





そんなサスケに

本当に木ノ葉のサスケが戻ってきたのだと実感する



私が喜びに浸っている中チノは言った





チノ「それになにより


サスケ

アンタにはAがいて



A

アンタにはサスケがいる」





この言葉は何の抵抗もなく心に響いた



その通りだ、私にはまずサスケがいる



これからもそうでありたい

何年か前は諦めていた事だった





チノ「サスケ

アンタの記憶でも見えたけど…」





そこまで言った時





サスケ「待て!」





焦ったようにサスケはチノの言葉を遮った





サスケ「…後は自分で言う」





するとチノはニカッと笑った





チノ「そうだね

その様子だともう私があれこれいう必要はなさそうだ」





私1人取り残される





『?

サスケの記憶で何か見えたの?』





サスケとチノの話が全く見えない





『私にも分かるように…』





サスケ「後で言うと言っただろ」





『本当?』





私がサスケの顔を覗きそう尋ねると

サスケもこちらを見て小さく笑った









サスケ「ああ…





今度はちゃんと分かってもらえるように…な」

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設定タグ:NARUTO , うちはサスケ , サスケ真伝   
作品ジャンル:アニメ
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Anna - PS. 無理な話かもしれませんが、続編が読みたいです! (2019年8月29日 2時) (レス) id: c745249b4a (このIDを非表示/違反報告)
Anna - マジ最高です! 塾の時も読みたくてソワソワしました (2019年8月29日 2時) (レス) id: c745249b4a (このIDを非表示/違反報告)
yuua(プロフ) - 初めまして、この笑顔を忘れた少女と隠しごと全部読ませていただきました。とてもいい作品で何回も読み返しました。もう完結してるけどもしやるのならまた続編を作ってほしいです!今度は2人の結婚生活編や妊婦編や子育て編が読みたいです。無理いってごめんなさい... (2018年4月17日 22時) (レス) id: 32ab376a68 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - お久しぶりです、ユウです!ついに続編を公開いたしました。この続きを読んで下さるという方はお手数ですが、私の作品欄からよろしくお願いします。これからもよろしくお願いします (2017年10月24日 23時) (レス) id: 590d8a9bc6 (このIDを非表示/違反報告)
Aya(プロフ) - はじめまして、初めてこの小説を読ましてもらいました。すごくいい作品でとっても面白かったです。是非この小説の続編が読みたいです!続編是非作ってください。待ってます! (2017年7月4日 17時) (レス) id: 5ba19044f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2016年1月2日 21時

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