第拾陸話 ページ18
その時バンと弾けるような音が聞こえた
見れば村から火の手が上がっている
まさかカリュウ達が倉から逃げ出したのだろうか
私達は即座に村へと戻った
サスケ「…これは」
眼前に広がる光景は私達が想像したものとは違い
言葉を失った
燃えている村の倉
油でも撒かれたのか火柱が上がり倉全体を包んで燃えている
倉に使用されていた竹が熱され
バンバンと音を立て割れていた
サスケ「どういうことだ!」
為す術もなく燃える倉を見上げていたチノとノワキに気が付き駆け寄る
チノ「サ、サスケちゃん
目を離した隙にイオウのじーちゃんが火をつけたみたいなんだ」
チノは苦しげな表情を浮かべる
『イオウさんは?』
チノ「多分一緒に…」
倉を指さした
イオウが倉に入り油を撒き
彼らもろとも火をつけたというのか
チノ「…暗雷団の処遇、聞いてきたんだ」
ポツリと呟いた
チノ「暗雷団は殺されないのかって
それで木ノ葉は忍に甘いから
それはないんじゃないかって答えたら…」
サスケは隣でクッと唇を噛みしめ倉を見た
『何にしても急いで鎮火しないと』
もはや手のつけようがない
私達はようやく火を消し中を確認した頃には
どれがカリュウでどれがイオウヶ分からない状況だった
チノ「私が暗雷団を全員殺せばよかった…」
その言葉はおそらく再び
サスケの心に暗い影を落とした
そしてまた
私はどこかチノの言葉に引っかかりを感じた
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Anna - PS. 無理な話かもしれませんが、続編が読みたいです! (2019年8月29日 2時) (レス) id: c745249b4a (このIDを非表示/違反報告)
Anna - マジ最高です! 塾の時も読みたくてソワソワしました (2019年8月29日 2時) (レス) id: c745249b4a (このIDを非表示/違反報告)
yuua(プロフ) - 初めまして、この笑顔を忘れた少女と隠しごと全部読ませていただきました。とてもいい作品で何回も読み返しました。もう完結してるけどもしやるのならまた続編を作ってほしいです!今度は2人の結婚生活編や妊婦編や子育て編が読みたいです。無理いってごめんなさい... (2018年4月17日 22時) (レス) id: 32ab376a68 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - お久しぶりです、ユウです!ついに続編を公開いたしました。この続きを読んで下さるという方はお手数ですが、私の作品欄からよろしくお願いします。これからもよろしくお願いします (2017年10月24日 23時) (レス) id: 590d8a9bc6 (このIDを非表示/違反報告)
Aya(プロフ) - はじめまして、初めてこの小説を読ましてもらいました。すごくいい作品でとっても面白かったです。是非この小説の続編が読みたいです!続編是非作ってください。待ってます! (2017年7月4日 17時) (レス) id: 5ba19044f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウ | 作成日時:2016年1月2日 21時