検索窓
今日:32 hit、昨日:31 hit、合計:219,238 hit

第拾弐話 ページ14

チノ「あいつら目を覚ましたみたい」





俺がカリュウを倒したところでチノとノワキも村人を連れて戻ってきた



幸い死者はいない



暗雷団の男達はひとまず村の奥にある倉の中に拘束した





カリュウ「…ハハッ、ざまあねーな」





カリュウは縛られ自由が利かない自分と

仲間達の姿を見て呟いた





イオウ「なんでこいつをこんな所に押し込む!」





納得がいかない様子で俺達に訴えてくる

それを聞き流しカリュウを見下ろし尋ねた





サスケ「…お前は“切り捨てられた”と言っていたな

あれはどういう意味だ」





イオウ「そんなこと聞いてどうするんだ!

こいつらが悪党だってことには変わりないんじゃぞ!」





『騒ぐなら外に出て下さい

全てを知らない事には判断を下せない』





冷たく言い放った

そんなAは久しぶりに見た気がした



その言葉にイオウもぐっと息を呑む





カリュウ「写輪眼で覗けばいいんじゃねェの?」





そうからかってきたが無言でカリュウを見つめると

ヘラリと笑って視線をそらし

ポツリポツリと己の生い立ちを語り出した











サスケ「……」





私達は倉を離れ竹林に入ると

岩の上で背中を合わせる形で腰掛けた





先程までカリュウの生い立ちを聞いていた



その中でサスケが五影会談を襲撃したのを聞き

復讐を目的とし暗雷団が結成されたというのも知った





『私木ノ葉に連絡しておこうか?』





サスケ「いや…俺がする」





そう言い連絡用の紙を取り出し

竹ノ村で起きたことを簡潔に書き記すと

口寄せで呼び出した鷹に託し

木ノ葉へと飛ばした





暗雷団の処遇については私達だけで決められる問題ではない



もとは忍の大量失踪事件を調べるために行動していたが

木ノ葉からの返事が来るまでは

竹ノ村を離れるわけにはいかないだろう





サスケ「…甘くないな」





その時サスケが呟いた





『…気にするなとは言えないけど



これ以上の悲劇を生み出さない為にも

出来ることがあるんじゃないかな?





そのためなら私も何だって協力する』





そう言うとサスケはフッと笑った





サスケ「ありがとな」





それからサスケはポンポンと私の頭に手やると

すぐ岩から降りた





サスケ「暗雷団の見張りへ戻るぞ」





そう言い残して背を向け歩き出す





そう、それだけのことなのに





なぜか私の心は謎のざわつきを感じた

第拾参話→←第拾壱話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (259 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
350人がお気に入り
設定タグ:NARUTO , うちはサスケ , サスケ真伝   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Anna - PS. 無理な話かもしれませんが、続編が読みたいです! (2019年8月29日 2時) (レス) id: c745249b4a (このIDを非表示/違反報告)
Anna - マジ最高です! 塾の時も読みたくてソワソワしました (2019年8月29日 2時) (レス) id: c745249b4a (このIDを非表示/違反報告)
yuua(プロフ) - 初めまして、この笑顔を忘れた少女と隠しごと全部読ませていただきました。とてもいい作品で何回も読み返しました。もう完結してるけどもしやるのならまた続編を作ってほしいです!今度は2人の結婚生活編や妊婦編や子育て編が読みたいです。無理いってごめんなさい... (2018年4月17日 22時) (レス) id: 32ab376a68 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - お久しぶりです、ユウです!ついに続編を公開いたしました。この続きを読んで下さるという方はお手数ですが、私の作品欄からよろしくお願いします。これからもよろしくお願いします (2017年10月24日 23時) (レス) id: 590d8a9bc6 (このIDを非表示/違反報告)
Aya(プロフ) - はじめまして、初めてこの小説を読ましてもらいました。すごくいい作品でとっても面白かったです。是非この小説の続編が読みたいです!続編是非作ってください。待ってます! (2017年7月4日 17時) (レス) id: 5ba19044f7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユウ | 作成日時:2016年1月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。