【NARUTO】隠しごと -拾-

拾肆 ページ17

第七班が結成され暫く経ったある日。





ｺｳ「もっと張り合いのある任務してえ…」





ｱｷ「俺達下忍だから。

残念ながらダルイ任務ばかりだよ」





ｺｳ「マジかよ」





「ハハ…2人とも…」





私達第七班は迷子猫探しの任務を終え、団子屋に向かっていた。

余談だが、今回の任務、その猫が凄くA先生に懐いてしまって当分離れなかった事が1番大変だった。





ｺｳ「それでもよー。

あ、A先生の権限ならもうちょい難しいのいけるんじゃね？」





ｱｷ「確かに」





ｺｳ「な！先生！」





そう言ってコウは先生に目をキラキラさせ笑顔を向ける。





「コウもアキも！

前にできる限り難しいのもらってくれてるって言ってたでしょ！」





『というか、その前に貴方達の中で私はどんな権力者になって…』





困ったようにA先生がそう言葉を口にしたその時、





「「先生！」」





いきなりA先生の背後に人が迫ってきたかと思うと、

先生の顔めがけて勢いよく振り降ろされる大きい影。









それが重く頑丈そうな刀だと分かった時には、









ｺﾞﾝｯという音と共にA先生の顔の横、右手の甲で受け止められていた。





ｺｳ「せ、せせせ先生！？」





私達はポカンと口を開け、ただその光景を目の当たりにしている他なかった。





対してA先生はというと、いつもと変わらない表情で、私達よりずっと冷静。









『ちょっと…危ないじゃない。





誰よ、こんな所で巨大な刀を振り回して遊んでる奴は』

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