No.28 復活 ページ30
「逃げちゃダメだって！」
少し離れた所で
俺達と同じくらいの年頃の女子2人が
マフラーや帽子を見つつ真面目な顔で話していた
「でもハロウィンにプレゼントとかなくない？
クリスマスまで待った方が」
「クリスマスになったら
バレンタインまでって言って逃げるでしょ！」
「それはそうかもしれないけど…」
「ほらあそこのカップルみたいになりたくないの！？」
思わずギョッとした
この店には今
あの女子2人と俺達しかいないからだ
『カップルだって、違うのにね』
Aにも聞こえていたようで
小声でそう言い俺を見上げ笑うA
顔がほんのり赤い気がした
…気がしただけだけど
そんなAに俺は顔が緩むのを抑えられなかった
今ここに岩ちゃん達がいたら
キモイ、と一蹴されていたに違いない
ま、それでもカップルに見えていた事への嬉しさが勝るだろう
そんな不純な気持ちを隠すように
俺はAの頭にポンと手をのせた
『？』
「…眼鏡買おっかな」
『ねえ徹』
そう言ったAは
突然明らかに先程までとは空気が違う
『徹はこれで終わりじゃないよ』
ついさっきの女子2人の会話の事だろう
告白のチャンスは1回きりだという話
その時1回負けたらそこまでなのは
バレーも同じだと思った
でも
確かにAの言う通り
俺はこれで終わりじゃない
昨日の青城で昨日の烏野にリベンジを果たすことは出来ないけど
でもいつかまた絶対にぶっ潰す
飛雄を、あのチビちゃんを
及「見てろよ
ここから、次の幕だからな」
ようやく俺は顔を上げた
すると目の前には俺を見て
『やっと復活だね』
いつもの様に優しく笑うA
及「ありがと！」
Aは続けた
『本当は昨日徹の部屋に行こうと思ってたんだけどね』
及「うん」
『…自分で立ち直る徹も見たかったんだ』
及「！」
そう言って再び笑うAに
俺は心臓を鷲掴みされた気分になる
…抱き締めたい
そんな危ない衝動を抑え込むように
俺は2つの眼鏡を手に取った
及「どっちがいいと思う？」
『んー、どっちも似合いそう』
及「どっちかっていうと？」
『こっちかな』
＊
次来る時は
本当のカップルだったらいいな
密かにそう願いつつ
Aとの短いショッピングの時間を楽しんだ
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未來(プロフ) - ユウさん» こちらこそよろしくお願いします(´∀｀*) (2017年2月5日 23時) (
レス) id: 92772c825e (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 未來さん» フォローありがとうございます。フォロバさせて頂きました！今後ともよろしくお願いします^^* (2017年2月5日 23時) (レス) id: f358816963 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - ユウさん» Twitterフォローしました！未來って名前でやってます。これからも作品楽しみにしてます♪♪ (2017年2月5日 18時) (レス) id: 92772c825e (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 誄さん» 明けましておめでとうございます！ありがとうございます！本当に励みになります。本年もどうぞよろしくお願いします (2017年1月5日 19時) (レス) id: f358816963 (このIDを非表示/違反報告)
誄(プロフ) - 明けましておめでとうございます！今年も作者様の事めいいっぱい応援させていただきます！今年も宜しくお願いいたします。 (2017年1月4日 8時) (レス) id: 473d6b98c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ
| 作成日時：2016年12月23日 10時
