No.29 final set ページ31
試合は一進一退
ついにファイナルセットを迎えていた
最初こそはこの試合を見ながら
自分の身を振り返っていたものの
今ではもうそれはなくなっていた
誰よりもよく知っている2校の戦いを
ただじっと観察するだけ
岩「なんだ、及川いたのかよ」
するとその時
背後から名前を呼ばれた
一瞬焦ったけど振り返るまでもない
『あ、一も来たんだね』
岩「おう
及川、どっちが勝ってもむかつくから行かねーつってたろ」
及「どっちが勝ってもどっちかの負けっ面は拝めるからね！」
岩「うんこ野郎だな」
＊＊＊
ホイッスルが鳴り試合が終わった
セットカウント3-2
勝者烏野高校
常勝の王者、白鳥沢の敗退という番狂わせに歓声が噴き上がる中
俺達は静かに席を立った
及「さっさと帰んべ」
＊
岩「おい、うんこ野郎」
広くのどかな道を足早に歩く俺に
岩ちゃんが声をかけた
及「そのうんこ野郎てのやめてくれる！？」
岩「「クソ野郎」とどっちが良いか選べ」
及「じゃあうんこかな！」
『……』
岩ちゃんの隣で呆れているAが目に入る
俺は悪くないからね！？
岩「んじゃ、及川の奢りでラーメン食いに行くか」
及「えっ、まさかの連日ラーメン！？」
岩「うるせえよ、っていうか、その眼鏡むかつく
変装のつもりか？」
岩ちゃんがそう言い指を指すと
Aは吹き出し
俺はムキになって言い返した
及「違う！お洒落！ファッション！」
岩「ふん、どうだか」
及「そこは信じて！」
『さ、いつまでもイチャイチャしてないで
早くラーメン食べに行こ』
岩「だから断じてこいつなんかと
イチャイチャはしてねえ」
及「なんかって何さ！
てかほんとにラーメンなんだね！？」
『私だけ昨日ラーメン食べてない』
及「あ、そうだったね、ならいっか」
岩「いーのかよ」
『ほら、行くよ』
荷物もなく私服でいつもと様子は違えど
俺達は毎日の部活帰りと同じように
秋の道を並んで歩いて行った
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未來(プロフ) - ユウさん» こちらこそよろしくお願いします(´∀｀*) (2017年2月5日 23時) (
レス) id: 92772c825e (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 未來さん» フォローありがとうございます。フォロバさせて頂きました！今後ともよろしくお願いします^^* (2017年2月5日 23時) (レス) id: f358816963 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - ユウさん» Twitterフォローしました！未來って名前でやってます。これからも作品楽しみにしてます♪♪ (2017年2月5日 18時) (レス) id: 92772c825e (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 誄さん» 明けましておめでとうございます！ありがとうございます！本当に励みになります。本年もどうぞよろしくお願いします (2017年1月5日 19時) (レス) id: f358816963 (このIDを非表示/違反報告)
誄(プロフ) - 明けましておめでとうございます！今年も作者様の事めいいっぱい応援させていただきます！今年も宜しくお願いいたします。 (2017年1月4日 8時) (レス) id: 473d6b98c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ
| 作成日時：2016年12月23日 10時
