No.45 充電 ページ47
『と、徹!?』
及「ん?」
いや、この状況は何ですか
下を向くと
やはり後ろから抱き締めるように回された徹の腕が見える
『徹、この手は』
及「ここに座ったのはAだよ?」
そこで初めて
いくら徹に言われたからとはいえ
自分が大胆な事をしてしまった事に気付く
『ご、ごめん、やっぱり私…』
焦って腰を浮かそうとするが
がっちりと回された徹の腕にそれを阻まれた
及「イイじゃんこのままで観ようよ」
『こ…のまま?』
及「うん
ほら早く観ないと寝るの遅くなっちゃう」
『〜っ』
何も言い返せずに私は大人しく再生をクリックした
果たして私の心臓は持つのだろうか
*
まさかこうなるとは思っていなかった
何の疑いもなく座るなんて無防備すぎるよ、A
まあ俺にとっては好都合なんだけど
『何か叫びながら突っ込んで行ってる』
そんな事を考えていると
腕の中にいるAはふとそう言った
及「それ俺も思った
チビちゃんだよね、頭悪そ〜」
『ハハ…』
それから暫く見ていて
神業速攻と普通の速攻の使い分けの合図だという結論に達した
まあ試合で実際確認しない事には確定できないけど
そうして烏野と伊達工業の試合は終わった
しかし腕の中にいるAは動かない
及「A?どう…」
そこまで言った時カクっと
俺の方にAの体がもたれてきた
及「…寝てる」
そんなAを覗き込むと当然寝顔が見えるわけで
その瞬間俺の心臓は飛び出しかけた
お、俺の理性…大丈夫か
及「明日王様に勝つから…ちゃんと観ててね」
なんとか自分を押し止めた俺はAのおでこにキスを落とし
起こさない程度に強く抱き締めた
***
『私いつの間に寝てた!?』
目が覚めたら目の前に徹がいる
及「ん…おはよ」
『おはよ…て違う、何で?え?』
それだけじゃない
布団の中で徹に抱き締められている
及「勝手にAの部屋入るのも悪いかなって」
『…何を今更』
いつもバンバン勝手に入ってきてるではないか
及「まっ、細かい事は気にしないでよ!」
『…まあいいか
でもごめん、試合で疲れてたのに』
及「むしろ逆、充電出来た」
『?』
及「とりあえずAと寝れて良かったってこと!」
『なっ…
…間違ってないけどなんか言い方!』
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あんこ - 北川第一が北山になってますよ (2018年6月9日 5時) (レス) id: aed935a54c (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 刹那さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。女バレの件ですが、重々承知しております。その上で勝手ながらお話の都合上そう設定いたしました。一応本文の方でも報告させていただきましたが、不快な思いをさせてしまったのであれば申し訳ございません。 (2017年8月7日 0時) (レス) id: 90a11583d9 (このIDを非表示/違反報告)
刹那 - 青葉城西が青葉西城になってましたよ。あと青城は女バレありますよ。 (2017年8月6日 23時) (レス) id: d416cfb795 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - トモシビさん» トモシビさん!ありがとうございます。やっぱりそこは夢小説ですしね(笑) (2016年8月21日 13時) (レス) id: c6df74eb7a (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - a i ra nさん» ありがとうございます!これからよろしくお願いします! (2016年8月21日 12時) (レス) id: c6df74eb7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウ | 作成日時:2016年8月19日 11時