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ラップ135 ページ15

幻太郎side


見ていられず公園を出た

最悪だ…


しかも、彼女に見つかり声をかけられた

ついには、水族館楽しみだなぁっと口にした

それに、少し……


幻太郎「ほんとですか?」

A『えっ…』


自分でも驚くほど、低い声が出た


幻太郎「小生と、遊びに行くことが…楽しみですか?」

A『な、何言ってるんですか…?』


言葉が…溢れる

ただの、やつあたりではないか…

なのに…


幻太郎「小生より、碧棺左馬刻や乱数…昔の仲間との方が楽しいのではないですか?」

A『…』


…そんなはず


幻太郎「その辺のどこにでもいるしがない小説家の一人である、小生じゃなくてもいいではないですか。帝統もいますよ」


…関係ないじゃないか、

帝統まで巻き込んで…


あぁ、止まらない

こんなこと、言いたくないのに


勝手に浮かれて、

彼女と出かけるのが楽しみだったはずなのに

つい先程のあの様子を見て、我に返る


別に、小生じゃなくていい

むしろ、小生じゃない方がいいのでは?


幻太郎「…」


彼女が、あの日

出かけたいと言葉にしたのは

あれは、なぜなんだろうか…


幻太郎「…他の人と行った方が、楽しいですよ」


……これが、

嫉妬というやつなのか…?


彼女の顔が見れなくて…

でも少し気になって、ちらりと見る


幻太郎「っ…」

A『……』


驚いた顔をしていた、唖然としていた

そりゃそうか、

小生が勝手に訳の分からぬことを口走ったんだ


A『……』

幻太郎「すみません、失礼します」


いたたまれず、駆け出す


あぁ…やってしまった

ほんとに、もう彼女と関わりがなくなるかもしれない


楽しみだったはずなのに……

こんなに一瞬にして、気持ちが揺らぐのはきっと…







幻太郎「……違うと、思いたい…」





もう遅い…

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あずむ - 初めまして!夢主ちゃんの鈍感さにはいつも可愛いな、って思って読んでます!最近は、幻太郎とのすれ違いにハラハラしっぱなしです!夢主ちゃんの反応とかがめちゃくちゃかわいくてむしろ嫁にきてほしいでs…あ、幻太郎、ちょ、顔こw(( (2019年6月9日 17時) (レス) id: 867999d4bd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょこ | 作成日時:2019年5月25日 20時

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