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軽く体術の稽古を付け、いよいよ中忍試験。
私は、国境警備の任務だった。
仕方ない。
かわいい弟分の活躍は帰ってから聞こう。
………イタチ。あんたの弟、中忍になるかもしれないよ。
成長は、嬉しい?
「サスケの活躍を見に行かなくていいのか?」
嫌な声だった。
あまりにも嫌すぎる。
「……なぜここに? ダンゾウ様」
ここは、音隠れとの境に当たる。
さすがに上役である彼に何かあれば……。
「かわいい弟分だろう」
「その前に、私もあの子も忍です」
「そうか」
昔から嫌な感じしかしない。
だから私は、この人が苦手で嫌だ。
「実は、気になってることがあってな」
「何でしょう」
「なぜ、イタチはお前を生かした」
それは、私が一番知りたいのだが。
「サスケはわかる。年端もいかない弟だったのだからな。
しかしお前は、同い年の、それも中忍だった」
「あの日、私は友人宅に泊まっていました」
「先日、会ったのだろう? イタチはお前を殺そうとしていたと報告があった」
「ええ。殺すと宣言されました」
「なぜ、生きている?」
……正直に話す……?
……いや。
………ここは………
「ダンゾウ様。ご存知ですか? 永遠の万華鏡写輪眼を」
「………何が言いたい」
「あの場には、カカシさんとテンゾウさんもいました。
イタチが弟のサスケに手を出せないなら、同い年の私の写輪眼はスペアに持ってこいです」
「……つまり、あの時ではお前の眼をイタチは手に入れられない。だから、イタチは生かして機会を探る……と?」
「私はそう考えてます」
本当にそうなら、楽なのに。
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e(プロフ) - 私も最近またナルトはまりました!面白い小説見つかって嬉しいです😄更新頑張ってください!楽しみにしています!! (2022年6月22日 8時) (レス) @page25 id: b90da82d62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:枯葉 | 作成日時:2022年5月17日 0時