ル ー レ ッ ト ガ ー ル 【浦島坂田船】

失礼すぎるダイア派 ページ7

……景品がなんのことかわからなくても

なんとなく失礼なこと言われたのはわかる。



「あのっ、ありがとうございました！！！｣



関わらないのが1番だと、胸板を押して距離をとろうとするのも無駄で、


「なあ、あんたいくつなん？？？
ほんとに16いってる？？」


目の前の金髪は離す気がない。



「…17です。あのっ、景品ってなんですか…？｣


少し声をはりあげて聞いた。

すると少し考え込んで、話そうとした瞬間


カチャカチャと甲冑の音がした



「おい！センラ、そいつはお前が言った通り景品だったぞ。

今から連れてくから離せ。ルール違反になるぞ」



甲冑の人が戻ってきて、金髪の人と引き離される。



…景品のこと、まだ聞けてないのに。



「はいはい、今回の景品これなのね。
俺はあんま好みじゃないわぁ〜。」


なんて薄ら笑いを浮かべる、

♢派のリーダー、センラといったか、


とっても印象は悪く、今の数分で人をここまで嫌いにさせる才能に満ち溢れているようだ。



なんて考えていると甲冑の人に腕を掴まれ、そのままどこかへ引っ張られた。


「ちょ、痛いです。自分で歩きます。離してっ、、、」


頼むようにすると、離してくれたがスタスタと歩かれ、着いていくのに精一杯だ。


…ふと後ろを振り返ると、センラはいなかった。

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