ル ー レ ッ ト ガ ー ル 【浦島坂田船】

自分の中の賭け ページ29

「んんっと！なんか精神面的な感じです！！！
不屈のメンタル的な！、？」

やっと出た言葉は自分でも意味わからなかったが

志麻さんは笑ってくれた。

「なんやそれ〜！！
Aって言葉考えるの苦手なタイプか〜！」

「なっ！失礼ですね！！！…まあそうですけど。」



志麻さんと言い合いをしながらも双方顔は明るく

1番志麻さんが優しいし好きかも。



無邪気に笑う時間はここに来た時から考えると1番心地よい感覚で、

時を忘れ志麻さんと過ごしていた。




shima_side


無邪気笑う彼女は触れてしまえば、壊れそうだった


誰かを思って自己紹介していた彼女。



気高い花であると同時に
触れると溶ける雪のようで


自分のモノにしたいなんて訳では無いが
守りたいと思った。

…妹みたいなものか

1番最初、自己紹介から彼女を最初に受けいれたのは俺だったのに。

3人は俺より早く彼女と話していたようで



けれど、ほかの3人に比べると好印象なのではないか。


マスターに無理言って部屋を作って貰って良かった


うらたさんとふたりで消えた時、
坂田と二人で話していた時、
センラと1番あっていたような雰囲気があった時

どれも自分が劣っているような感じしかしなくて


それなら1番遅くても1番いい印象で彼女に近づこうじゃないか。


今の俺の優しさは偽りだ。

これはギャンブル。1番彼女の中で頼れる男を自分で演じきれるかの


…どうか気づかないで。俺の嘘に。

張り付いた仮面に。

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