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あなたside
「そこの1年！これも部室持ってっといて」
「はい！」
「あ、あとこれ洗っといて」
「わかりました！」
1年生の部活見学期間が終わった頃。
私たちはなんやかんやで、男子バスケ部にマネージャーとして入部した。
強引に引き込まれた感は否めないけど、まあバスケはやるのも見るのも好きだし、陰キャにはサポート側くらいがちょうどいい。
「ちょ、Aあんたなんでそんなに荷物もってんのよ」
「ん？先輩に頼まれただけよ」
水道前あたりで、ドリンクを作っていた優佳に声をかけられる。
「他の人は？」
「わかんない、そんときは近くにいなかったの」
バスケ部には女子マネージャーが結構いて、先輩たちも多いけど私たちと同年代にもたくさん入った。
そりゃそうですよねぇ、じゅっちゃんもきょも先輩もかっこいいし
慎太郎くんと松村くんいるし。
でもなんとそれだけじゃなくて、
「あれ、Aちゃん。重そうな荷物もってんね。ありがとねぇいつもいつも」
そう言いながら、私の手からひょいっと荷物を取り上げて歩き出すのはこーち先輩。
じゅっちゃんやきょも先輩と同じ2年生で、バスケ部2年内のリーダー的存在らしい。
この人はとにかくいつもニコニコしていて、とにかく癒しなのである。
とにかく癒しなのである。
「え、大丈夫ですこーち先輩」
「ん？いいのいいの、これ部室でしょ？」
「はい」
「俺も部室にタオル取りに行こうとしてたし。リュックの中に入れっぱで忘れちゃってさ〜」
「じゃあ私ついでに取ってきますよ？」
「いーいの、行こ行こ」
そう言ってまた歩き出す。
タオル取りに行こうとしてたなんて絶対嘘。
私はさっきこーち先輩がタオルで汗を拭いて、それにマネージャー達がキャーキャー言っていたのを知っている。
「…すみません、この前も持ってもらっちゃったし…」
前を歩く先輩に謝ると、
「んー、、すみませんじゃなくて？？」
「…、ありがとうございます！！」
「よろしい！」
そしてまたニコッと笑うこーち先輩に、思わず胸がドキドキしたのは内緒にしておこうと決めた。
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湊 - うっ…！きゅんきゅんする上になんかギャグ小説っぽくて面白いです！更新は作者さんのペースで頑張ってくださいねー！ (2021年7月11日 21時) (
レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - あさん、コメントありがとうございます。どこのことか教えていただけないでしょうか？ (2020年11月10日 7時) (レス) id: 8cb59abab6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - （名前）じゃないと名前変換されないですよ（ ; ; ） (2020年11月9日 22時) (レス) id: 7685fc0708 (このIDを非表示/違反報告)
mamaの味 - はじめまして！唐突ですが主さんの作品好きです！！これからも更新頑張ってください (2020年11月9日 21時) (レス) id: 2fd05b4927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花 | 作成日時：2020年10月31日 23時
