少女7 ページ8
本気で怒っているオトに、太宰は冷や汗を流した。
太宰「お、オトちゃん?」
反応はなく、一歩ずつ太宰に近づいていく。
太宰「オトちゃ 」
クロ「オト!」
走って中に入ってきたクロが、オトに抱きついて動きを止めた。
クロ「オト!」
オト「ユルサナイ!ユルサナイ!ユルサナイ!」
クロの腕の中で暴れるオト。次に、慌てて入って来た深月。
深月『異能力【自然の呼吸】・睡眠ガス!』
部屋全体に、深月の出した睡眠ガスが充満してものの数分でオトの動きは止まった。
紫月『太宰幹部、大丈夫ですか?』
太宰に手を差し伸べる紫月は、ケラケラと笑っていた。
太宰「嗚呼、大丈夫だけど……」
紫月『あー、気にしなくても大丈夫だよ?時たま制御出来ない時があるんだ〜』
後から、先程太宰をジーと見ていたシロを連れて文月が来た。
文月『オトは大丈夫?』
クロ「大丈夫だせ」
オトの容態を調べたりしている文月から離れて、シロが太宰に近づく。
シロ「……」(°_°)ジーーーーー
太宰「何かな?」
また、太宰を見つめた後、あるものを差し出した。
太宰「ソメイヨシノ?」
シロ「花言葉……知ってる?」
少し頬をを赤らめ、鈴の様に可愛らしい声で聞いてくるシロは、天使である。
太宰「花言葉は、確か【優れた美人】」
シロ「//////////ッ!」ヽ(///♢///)ノ=3=3=3
言った途端、シロはもの凄い速さで部屋を出て行った。
紫月『可愛いでしょ?』
太宰「うん。凄い可愛い。さっきまでの自分を殴りたい」
流石の可愛さに太宰は真顔で答えた。
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