少女6 ページ7
それから、30分くらい文月からの説教をくらった太宰は、縁側にゴロンと横になる。
太宰「ぎゃあああ、足が痺れた」
ずっと正座でいたため、足が痺れて痛い。
太宰「もお〜、文月ちゃんって意外と怒ると怖い方の子なのかな？」
足をさすりながら外を見ていた時……
「…………」(°_°)ジィーーーーー
幼い少女が、顔をひょっこりと出して太宰を見ていた。
太宰「君は誰かな？」
太宰が少女に問うと……
少女「��(ﾟДﾟ)ハッ！」
少女は慌てて走って行ってしまった。
オト「太宰殿。茶菓子とお茶をお持ちしました」
太宰「嗚呼、ありがとうオトちゃん」
説教の間に冷めてしまったお茶を入れ直しに行っていたオトが戻ってきた。
太宰「ねぇ、オトちゃん。聞きたいことがあるのだけど」
オト「？何でしょうか？」
オトに、先ほどあった少女の話しをすると、彼女は「あぁ」と声を漏らした。
オト「多分シロのことだと思いますよ？」
太宰「シロ？」
聞き返すと、オトは「はい」と行った話を続けた。
オト「シロはこの家の中で一番幼い子で、とても好奇心旺盛な子なんですが、未だ人に慣れてなくって、話しかけられると怖くなって逃げちゃうんですよ」
「申し訳ありません」と言って頭を下げたオトに、太宰は「いえいえ」と笑顔で返す。
太宰「ただ、少し気になったんだよ」
オト「何がです？」
不思議そうな顔で太宰を見るオト。
太宰「だってあの子…………
"白い髪の毛が蛇みたいにクネクネ動いていた"んだもん」
太宰の言葉に一気に回りから音がしなくなった。
太宰「異能力見たいだけど、あの子がちょっと見ている間に少し触ったんだけど、あのクネクネ直らないし、まるで"バケモノ"見たい」
バンッ！！
太宰の身体は思いっきり奥の襖まで飛んだ。
太宰「いったいな〜…っ？！」
身体を起こして、太宰を飛ばしたであろう張本人 オトを見ると、オトの髪の毛も少女と同じように、いや、少女よりはっきりとした蛇の形をしていた。
オト「私の大切な妹のことを悪く言うなんて、ユルサナイ」
瞳は自我を失ったように赤黒くなっていた。
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