不思議な三人はポートマフィア (ページ5)

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少女4 ページ5

血で充満した部屋で、二人は笑顔で拷問を繰り返していた。

紫月『次は太腿ね～！』

ザシュッ

男「ウアアアッ！い"い"だい"っ！」

男の反応を見てキャッキャと楽しむ二人は異常であり、流石の太宰も引いていた。

文月『あれ？太宰幹部、何してるんですか？』

扉から文月が様々な道具を持ってひょっこりと現れた。

太宰「君はアレを見てどうとも思わないのかい？」

文月『う～ん。グロイなぁ、気持ち悪いなぁとは毎回思いますが、だんだん慣れて来ました』

道具を漁りながら答える文月も異常であると考えた。

男「がああああああ！」

太宰「？！」

声に驚き、男の方を見ると紫月が笑いながら切った断面を足で踏み続けていた。

紫月『面白～い！』

深月『ちょっとのいて、焼けん』

紫月を退かして、踏み続けられた断面を器用に焼いて塞いで行く。

深月『で、どうするん？ふーちゃん』

文月『ちょっとのいて？』

二人を退かして男と向き直る。

男「た、た……す…け……」

文月『話してくれたら助けてあげるよ？この組織のボスの名前を教えて？』

男の前に、ポートマフィアが今協力関係を築いている組織の写真を突き出した。

男「________」

文月『そう、ありがとう。おやすみ』

答えた男の目を手で覆って目を閉じさせた。

紫月『えぇ～、もう終わり～？』

文月『うん。ちゃんと答えてくれたからね。約束は守らないと』

そう言って、持って来た道具の中から出していた注射器を男に刺した。

太宰「殺さないのかい？」

深月『うん。ちゃんと答えてくれた人は生かして、答えくれない人は実験台にするの』

物騒なことをサラリと言う深月は、拷問器具を近くにあったカバンの中に直していた。

太宰「殺さない人達はどうするんだい？」

紫月『わたし達の家で引き取って、一緒に暮らす！』

元気よく答えるが、血塗れの状態ではただの恐怖しかない。

文月『二人は帰ったらお風呂ね～。紫月、道具持って』

紫月『は～い』

気絶している男をおんぶの体制で抱え、拷問室を出て行く。

太宰「そのまんま帰るのかい？！」

三人『そうだよ』

息ピッタリに答えた。

文月『あ、太宰幹部も来ますか？』

太宰「え？いや、私は紫月『ヤッター！深月！太宰幹部来るって！』」

断わろうとしたが、紫月の声によってかき消された。

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山の奥地に、彼女達の家はあった。