[APH]『_エ_メ_ラ_ル_ド_。』

ー公園。ー ページ23

貴方「…っ…ヒック………ぅあ…」



私はアーサーの家の近くにある、小さな人気のない公園の隅でうずくまって泣いていた。



泣きたくない＿＿＿＿。



そう思うのとは裏腹に、溢れ出る涙は頬をつたって、落ちていく。



足元の土に湿った円が次々と作られていった。


拭っても拭っても、涙は止まることを知らない。




泣きたくない筈なのに、




アーサーのことなんか思い出したくない筈なのに＿＿＿。




融通のとおらない頭の中では、アーサーの言ったことが何度も何度もリピートしている。



『Aには関係ねぇだろ。』




関係ないって、何だよ…



私はアーサーの苦しんでるところは見たくない。


だからこそ、助けたい。


少しでも役に立ちたい。




なのにさ、関係ないって…何なんだよ。





こんなにも、貴方の助けになりたいのに＿＿＿




こんなにも、貴方をささえたいのに＿＿＿




この思いは掠ることなく、スルリと通り抜けていってしまう。




もどかしくて、歯がゆくて、





でも、どうにもできなくて。





貴方「………〜っ！！」



考えれば考えるほど、涙がまた溢れてしまう。




喉の奥が詰まってきて、息をするのもやっとだった。



伝わらないのがこんなにも苦しいなんて。



自分の無能さがこんなに憎らしいことだったなんて。




貴方「…っぅぁあああっ！ ヒック…っ
何でぇっ…… 何でだよっ！！」



長らく泣いているせいか、しゃっくりが出てきて止まらない。



視界が歪んで辺りがよく見えない。



そんな中、私の脳内では、アーサーの顔がちらついていた。

ー本音。ー→←ー涙。ー

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