憧れの続きは ページ9
知念side
僕は小さい頃涼介に憧れて東京へ上京してきた
同じグループでデビューできると決まった時は本当に嬉しかったし
憧れの人の活躍を近くで見ることが出来るということが本当に嬉しかった
そしてその憧れが僕の中で恋心へと変わっていくのに
あまり時間はかからなかった
男の僕が男の涼介を．．．ましてやメンバー
絶対恋をしてはいけない相手だって分かっていた
だから諦めようと何度も．．．
いや今でも時々思ってる
諦めることが出来たらどれだけ楽なんだろうと考えることは珍しくない
でもどれだけ頑張っても涼介への恋心は
憧れへ戻ることはなくて
憧れる気持ちが強すぎて恋だって勘違いしてるんじゃないかなんて思ったこともある
でも涼介が女優さんと話しているところを見ると
ドラマでのキスシーンを見ると
どうしてもこの気持ちは憧れじゃないって
思い知らされる
こんな気持ち誰にも相談なんて出来なくて
ずっと辛かった
グループも10周年を越えて
14年目になろうとしてる
もうそろそろ区切りをつけなければ
とずっと思っていた
こんなあやふやな気持ちで
涼介の隣にいるのは辛すぎる
それ以前にメンバーに申し訳ない
今まで言えなかっただけで
涼介に気持ちを伝えて振られれば
きっと諦めることが出来るはず
僕は涼介と一緒に居すぎたんだ
涼介に気持ちを伝えて気まずくなっても
僕の周りには一緒にいてくれる人が
沢山いる．．．
これだけ長い期間
涼介の隣にいるために親友という立場を守ってきた
僕達ならきっと元の関係にもすぐ戻れる
なんて淡い期待をしながら
僕は涼介へ想いを伝えることを決心した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆっこ | 作成日時：2020年9月2日 18時
