【テニプリ】 理数系心理学的少女 【切原赤也】

第８話 ページ8

「切原くん、部活はもうそろそろおしまいよね」



切「は、はい！」


緊張してどもってしまった


かっこわりー



「切原くん、そこ座って？」



そう促され、向かいのソファーに座る




「わざわざ言いに来てくれたのね。ありがとう」



そう微笑んで言った



「切原くんには事情や苦手なことがある

　それを押し付けられたら反発するのは当然よ

　私のほうこそ謝らなくちゃね」



切「‥‥やっぱ先輩は人の心がわかんないなんて嘘っすよ」



先輩は優しい人だから


少しの時間しかいないけど分かるんだ



「ありがとう・・・そう言ってくれると嬉しい」



先輩にそう言われると嬉しくなるから不思議だ



バサッ


突然音が響いた



何の音だ！？


後ろをふり向くと


ふくろう？が俺の方角へ勢いよく突進してきた



けど、持ち前の反射神経で避けた



切「ななななななな何すか！？あれ！！」



「ふくろうのケイトくんよ。大丈夫、頭撫でてみて」



俺はふくろうの頭をそっと撫でた


意外と気持ちよかったみたいで


俺のこと許してくれたみたいだ



「ケイトくんも切原くんを気に入ったみたいね」



切「俺動物好きなんで懐いてくれたみたいで嬉しーっす！！」



そう言うと先輩はまたクスクスと笑った


？なんかおかしいこと言ったか？



「馬鹿ね、人間も動物よ？万物の霊長なんて古い考えだわ」



万物の霊長？？？？？


よく意味がわからなかったから今度柳先輩に教えてもらおう



なんとなく笑われたのが気に入らなかったのか、


切「じゃ、じゃあ人間ってなんすか？」


などという自分でもあほだなと思う質問をしてしまった



あれだ


サルの祖先？ってやつだろ



でも先輩の答えは違かった




「脊索動物門哺乳網霊長目ヒト科ヒト。

　人間とはそういう部類になっているわ」



せ・・・せきさくどうぶつ・・・なんだっけ？


「意味分かんないっすね？」


と苦笑いで返すしかなかった


我ながらアホな質問にアホな答えだ



「そう。人間とは地球上の中でもっとも意味の分からない生物

　今の化学をもってしても解明できていないことの方が多いわ」



ふーん・・・


切「先輩って生物が得意なんすね」



「・・・・生物は今一番興味のある教科ね」


興味？


得意ではないんだ


ふと思ったことがある


俺、女と普通に話してる


あれ？？？？？？？


俺女嫌いだったんだよな？



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じゃあ先輩は？

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