口付け...5 side降谷 ページ7
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「ーー･･･んっ･･･」
意識が朦朧とし、明るい光に目が眩む。
「いま…なんじ…」
「…夕方の、17時。」
語尾にハートマークがつきそうな声に、ﾋﾞｸﾘと肩を震わせる。
ご、ごじだと！？
目を見開き、携帯を確認すればー･･･絶望を見た。
「な、なんで…なんで起こさなかった！？
朝からずっと寝てたのか！？俺は！？」
「あれから1回も起きてないのか？ならずっとだね。喉が渇いてるんじゃない？水あるけど。」
「…飲む。」
はい。と渡される水を受け取る。
仮眠室の入り口で、壁に背を預けこちらを見る霞に思わず喉が鳴る。
久しぶり似合った彼は、どこかやつれていた。
それでも美しく、可憐なところは変わらない。
「…なに？見惚れた？」
「うん、見惚れた」
「ふふっ…それはありがと」
面白おかしく笑う霞に、俺も思わず笑みを漏らす。
「疲れは？少しは取れた？」
「あぁ、お蔭さまで。助かったよ」
「そう、なら良かった。
今からご飯でもどう？ーー･･･勿論、奢りで。」
「いいな、久しぶりに。」
「だろ？」
霞から鞄を受け取り、礼を言いつつスーツのジャケットに腕を通す。
どこに行こうか？
焼肉もいいな、居酒屋でもいいが…BARは…組織の連中がいる可能性があるな。
「霞、何食べたいんだ？」
「ん？なんでも…ゼロは？」
「んー･･･焼肉、とか？」
「なら焼肉にするか。」
少しの沈黙があり、そこでふと気付く。
ー･･･様子が可笑しいな。
大きな窓ガラスから夕日が覗き、2人を照らす。
「どうした…？霞」
「ん〜？」
「何かあったのか？」
「…うん、あったな」
ｸｽﾘと笑い夕陽に目を向ける霞を見て、目を細めた。
眩しいなー･･･
俺よりも背が低くてどこか幼さを思わせる彼は、たまに酷く儚い表情をする。
その闇の根源を、俺は知ってる。
「って言っても、悪い知らせじゃないんだ」
「え？」
「今、色々深く考えたろ？ゼロ」
ﾆﾔﾘ。
そんな効果音がつきそうな笑みに、俺は溜息を吐いた。考えすぎか、俺。
「焼肉屋で話すよ。もちろん、詳しくね？」
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ウロ・イライジャ - 続きとても気になります！更新頑張ってください！！ (7月2日 17時) (
レス) @page17 id: 21b25aa0ce (このIDを非表示/違反報告)
スモーカー大佐 - バイブスってフルーティーなやつじゃないっけ？ココナッツはブラックデビル？ (2021年8月1日 0時) (レス) id: 0a40dd57b7 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - とても面白い作品ですし、設定とか凄く私好みです！ 更新頑張って下さい！ (2019年1月2日 11時) (レス) id: c2940fbcc7 (このIDを非表示/違反報告)
Na(ナトリウム) - あ¨ぁぁぁぁ凄い続き気になる！！！ 連載頑張って下さい！応援してます！ (2019年1月1日 13時) (レス) id: 5c25dd42fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコカシス@ソーダ | 作成日時：2018年10月30日 17時
