episode6〜俺の餌でしかない〜 ページ8
そして放課後。
私は誰もいない屋上に立っていた。
アヤトくんを待ち始めてかれこれ20分経っている。
(遅いなぁ…まいっか…もう帰ろっと)
ドアに手をかけたとたん、後ろで声があがった。
ア「おい、どこいこうとしてんだよ」
振りかえると、さっきまでいなかったはずのアヤトくんが立っていた。
私「アヤトくん、私を呼んでおいて私より来るの遅いっておかしくない？」
けどアヤトくんは質問を無視した。
ア「オレ様に口答えすんじゃねぇ！」
そのアヤトくんの言葉にはトゲがあった。
今日かなり話したけど、こんなにチクチクしてなかった。
身体を硬くしていると、アヤトくんが腕を引っ張った。
ア「とっととこっち来い！」
私「きゃっ！///」
そしてあっという間に壁を背に立たされた。
顔の隣に手をついている。
ちょっとドキドキしたけど、アヤトくんの目には鋭い光があった。
(う、めっちゃ恐い！)
足がガクガク震えて、今にも座り込んでしまいそうだった。
けどアヤトくんは座らせまいと、ギュッと私の手首を握っていた。
ア「オマエ、自分の立場分かってんの？オマエは俺にとってただの餌でしかねーんだよ。それを教え込んでやる！」
そういうなり、さっきライトくんに吸われそうになった箇所に牙を突き刺した。
私「…んんっ！///」
(本日三回目の吸血だけど、1番痛い！)
私「…ん、はぁ…っ…アヤト、君…っ！」
その痛みに我慢できず、ギュッとアヤトくんの服にしがみついた。
けどアヤトくんは吸うのに夢中。
手を振り払うと、両手首を片手で掴み、壁に押し付けた。
(身体から…力が抜ける…)
私はしゃがみこみ、そのままアヤトくんの餌として血を捧げる。
私は目を瞑り、最後にアヤトくんはこう言った。
ア「これ以上、オマエの好きにはさせねぇ…」
その言葉を耳にしながら、私は意識を失ったのだった…
episode7〜1人ぼっちの悲しみと苦しみ〜→←episode5〜弟登場？！〜
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くろ(プロフ) - ダークムーンさん» コメントありがとうございます！更新はチマチマになりますが、気長に待ってていただけるとありがたいです！応援よろしくお願いします！ (2017年10月23日 22時) (
レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
ダークムーン - とても面白かったです次の更新を楽しみにしています (2017年10月23日 22時) (レス) id: 64bccd7333 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)さん» コメントありがとうございます！ヘタな終わり方ですみません！本編を楽しみにしてくださっている方がいると思い、こういう終わり方をしました。また番外編第2弾を作る予定です！本編も番外編第2弾も楽しみにしていただけると幸いです♪ (2017年10月18日 6時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)(プロフ) - 番外編完結おめでとうございます！本編が気になって来ますね。更新されるのをいつでも待ってます♪ (2017年10月17日 22時) (レス) id: ee1d551d46 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - サイコハルさん» コメントありがとうございます！喜んでくださってなによりです！これからも応援よろしくお願いします！ (2017年10月3日 18時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
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