episode3〜自分の弱さと気持ち〜 ページ5
そのままアヤトくんは、首筋にキバを突き立てた。
私「…んっ///…」
教室中に血を吸う音が響き渡る。
ア「ククッ…やっぱうめぇわ…オマエの血サイコーだぜ」
アヤトくんは興奮しているみたいで、容赦なく吸い上げる。
(ああっ…もう…ダ…メ…)
私はそのまま意識を失った。
＊
(う…ここは…？)
うっすらと目を開けると、白い天井が見えた。
どうやら保健室みたい。
(私…何でこんなところにいるんだろ…えっと、確か教室に鍵を閉めにいって…)
その時、アヤトくんに血を吸われたことを思い出した。
首元に手を当てると、ツキンと痛んだ。
(…っ！これ、もしかして血を吸われた痕？)
両側に2ヶ所、痕が付いている。
(ああ…本当に吸われたんだな…)
信じられなくて、しばらくぼーっとしていると、カーテンが開いた。
ア「お、やっと気が付いたか」
顔を見せたのは、アヤトくんだった。
手には教室の鍵が握られていた。
(あれ、私が持ってなかったけ？)
小首を傾げていると、アヤトくんが呟いた。
ア「これ、オレがしてきてやったぜ。感謝しろよ？」
頰を染めて、少し照れてるように感じた。
(アヤトくんって、上から目線で独占欲の強いタイプだと思ってたけど、優しいところもあるんだな…)
私はアヤトくんに微笑み返した。
私「ありがとう…アヤトくんって優しいんだね」
アヤトくんは赤面し、不貞腐れた子供のようにそっぽを向いた。
(アヤトくん、かわいいな…)
そう思ったら、胸がキュンとした。
(何だろう、この幸せな気持ち…)
自分自身を見つめていると、アヤトくんが私の手首を掴んだ。
ア「早くかねぇと終わっちまうだろ、行くぞ」
強引に引っ張られ、ベットから出た。
地面に立った瞬間、足元がふらっとして、アヤトくんに寄りかかってしまった。
近くにアヤトくんの体の大きさ、胸の厚さを感じて、心臓がドキドキした。
(アヤトくんって、こんなにたくましいんだ…って、何考えてんの私？！)
私「ご、ごめんなさい！」
大慌てでアヤトくんの元から離れ、保健室を出ようとした。
しかしまた足元がふらつき、地面に座り込んでしまった。
(私、何やってんだろ…早く立たなきゃ…)
けど力が入らなくて立ち上がれない。
(はぁ…私ってなんて力がないんだろう…アヤトくんぐらいの力があればいいのに…)
自分の弱さを感じて、涙が滲んできた。
episode4〜姫ダッコ！？〜→←episode2〜初体験〜
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くろ(プロフ) - ダークムーンさん» コメントありがとうございます！更新はチマチマになりますが、気長に待ってていただけるとありがたいです！応援よろしくお願いします！ (2017年10月23日 22時) (
レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
ダークムーン - とても面白かったです次の更新を楽しみにしています (2017年10月23日 22時) (レス) id: 64bccd7333 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)さん» コメントありがとうございます！ヘタな終わり方ですみません！本編を楽しみにしてくださっている方がいると思い、こういう終わり方をしました。また番外編第2弾を作る予定です！本編も番外編第2弾も楽しみにしていただけると幸いです♪ (2017年10月18日 6時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)(プロフ) - 番外編完結おめでとうございます！本編が気になって来ますね。更新されるのをいつでも待ってます♪ (2017年10月17日 22時) (レス) id: ee1d551d46 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - サイコハルさん» コメントありがとうございます！喜んでくださってなによりです！これからも応援よろしくお願いします！ (2017年10月3日 18時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
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