episode28〜君は僕の花嫁〜 ページ36
しばらくの間、私が話しかけられないほど、カナトくんは振り乱し、怒り狂っていた。
けど、ふと真顔になった。
カ「けど、君を僕のコレクションにすれば、なんの問題もないですね」
そう言って、カナトくんは微笑んだ。
私「え……?」
何のことかわからず、困惑していると、
私「きゃっ!」
いきなり、カナトくんは私の上に馬乗りになった。
愛おしそうに、頰を撫でる。
カ「君の透き通った肌は、陶器のように滑らかで白くなるんでしょうね。目には黒いビー球をはめて…」
そして、髪の毛をすくう。
カ「この艶やかな茶色の髪は、まるで猛獣の毛のように美しいんでしょうね。」
私「あ、あの、カナトくん?」
私は理解出来なかったけど、すぐにユイちゃんの話していた事を思い出した。
ユ「カナトくんは、生贄の花嫁たちの蝋人形をたくさんコレクションしてるんだよ」
そう言っていた。
そこで、私は気づいた。
さっきカナトくんは、コレクションにすればって言っていた。
てことは、私、カナトくんに殺されて、蝋人形になるって事?!
私「離して!カナトくん!!」
身をよじって抵抗すると、カナトくんは首に手を伸ばした。
カ「そのうるさい口は、綺麗に縫い合わせてあげましょう。白いウェディングドレスには、赤い薔薇の花束がよく映えるんでしょうね」
そして思い切り、首筋に噛み付いた。
私「う…!つっ…!」
カ「ん……はぁ…ふっ……んぁ……」
部屋に吸血する音が響く。
カナトくんは顔をあげ、心配ないといったように微笑んだ。
カ「大丈夫ですよ。この血は一滴残らず僕が飲み干してあげますから」
そして、右肩に牙を刺そうとした瞬間、
ア「カナト」
どこからか声が聞こえてきた。
カナトくんは視線を向ける。
私も視線をあげた。
そこにはなんと、アヤトくんが立っていた。
ア「ライトが呼んでるぞ」
カ「……仕方ないなぁ」
そう呟くと、カナトくんは私から離れると、ドアへと向かっていった。
た、助かったぁ…。
私は息をついた。
すると、アヤトくんが近寄ってきた。
私は気づかれないように、目を瞑る。
しばらくして、首に柔らかな感触が走った。
一瞬、声をあげそうになり、うっすらと目を開けた。
そこには、アヤトくんがペロペロと血を舐めていた。
そして舐め終わると、噛み跡に舌を押し当てた。
私はその感触に耐えた。
そしてアヤトくんは、何も言わず部屋から出ていった。
私は首を傾げるしかなかった。
episode29〜めんどくさいヤツ〜→←episode27〜横暴な自分〜
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキーキャラクター
逆巻シュウ
74人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くろ(プロフ) - ダークムーンさん» コメントありがとうございます!更新はチマチマになりますが、気長に待ってていただけるとありがたいです!応援よろしくお願いします! (2017年10月23日 22時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
ダークムーン - とても面白かったです次の更新を楽しみにしています (2017年10月23日 22時) (レス) id: 64bccd7333 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)さん» コメントありがとうございます!ヘタな終わり方ですみません!本編を楽しみにしてくださっている方がいると思い、こういう終わり方をしました。また番外編第2弾を作る予定です!本編も番外編第2弾も楽しみにしていただけると幸いです♪ (2017年10月18日 6時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)(プロフ) - 番外編完結おめでとうございます!本編が気になって来ますね。更新されるのをいつでも待ってます♪ (2017年10月17日 22時) (レス) id: ee1d551d46 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - サイコハルさん» コメントありがとうございます!喜んでくださってなによりです!これからも応援よろしくお願いします! (2017年10月3日 18時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ