episode29〜めんどくさいヤツ〜 ページ37
アヤトくん、どうしたんだろう…。
私はアヤトくんが出ていってから、ずっとぼーっとしていた。
さっきのアヤトくんの表情は、切なげで悲しげで、見てるだけで胸がキュンとするような、大人な表情だった。
じゃあ、何であんな表情で噛み痕に口付けたの？
考えても答えは出ない。
私「まぁ、いいや。風呂にでも入ろ」
私は気持ちを切り替え、支度をして部屋を出た。
この時の私は知らなかった。
これから、厄介な事が起こることを…
＊
私「ああ、私、言えるのかなぁ…」
私は湯船に浸かりながら呟いた。
さっきもカナトくんに言えなかったし。
アヤトくんに言えるはずもない。
かといって、誰にも言わずに出て行くのは、なんだか気がひける。
どうしよう…。
頭を抱えていると、
ラ「やっほー、Aちゃーん♪」
いきなりドアが開いて、ライトくんが入って来た。
私(うわ、めんどくさいのが来た…)
と、反射的に思った。
ライトくんは、掴み所がなくて、逆に掴んだらなかなか離れないめんどくさいヤツなのよ。
会ったばかりの頃は、そんなこと思わなかったけど最近苦手なんだ、ライトくんのこと。
ラ「君の愛しいボクが来たよ〜♪」
私(いや、そんなこと思ってないし。愛しいのは、アヤトくんだし…)
心の中で突っ込んでると、ライトくんは微笑んだ。
ラ「ふーん。Aちゃんって、ビッチちゃんと同じで水着着る派なんだ〜。予想通り、ビッチちゃんより色気あるね〜んふっ♥️」
私は慌てて胸元を覆い、睨んだ。
私「んで、なんか用？用ないならさっさと出てって」
すると、ライトくんは笑い、ポケットから瓶を取り出した。
ラ「さっきから吸血されっぱなしで可哀想だったから、水分補給させてあげよーと思って♪」
言われて、初めて気づいた。
そういえば、なにも飲んでいない。
私「あ、ありがとう…」
私は小さく呟いた。
すると、ライトくんは小さなコップを取り出し、そこに注いで差し出す。
ラ「はい、どうぞ♪」
私は受け取り、早速飲んだ。
瞬間、身体が熱くなって痺れてきた。
私(な、なにこれ、どうなってるの…！？)
混乱していると、ライトくんは嬉しそうに口を開いた。
ラ「んふっ♥️僕特製の気持ち良くなるお薬だよ♪気に入った？」
そして、顔を寄せて囁く。
ラ「ねぇ、キミは何が欲しい？」
私は無意識に呟いた。
私「私は、ライトくんのキバが、欲しいです…」
ライトくんは微笑んだ。
ラ「んふっ♥️そうこなくちゃ！」
episode30〜珍しい励まし〜ライトside有り→←episode28〜君は僕の花嫁〜
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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西 - この方角に福があるはずです
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おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーキャラクター
逆巻シュウ
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くろ(プロフ) - ダークムーンさん» コメントありがとうございます！更新はチマチマになりますが、気長に待ってていただけるとありがたいです！応援よろしくお願いします！ (2017年10月23日 22時) (
レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
ダークムーン - とても面白かったです次の更新を楽しみにしています (2017年10月23日 22時) (レス) id: 64bccd7333 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)さん» コメントありがとうございます！ヘタな終わり方ですみません！本編を楽しみにしてくださっている方がいると思い、こういう終わり方をしました。また番外編第2弾を作る予定です！本編も番外編第2弾も楽しみにしていただけると幸いです♪ (2017年10月18日 6時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)(プロフ) - 番外編完結おめでとうございます！本編が気になって来ますね。更新されるのをいつでも待ってます♪ (2017年10月17日 22時) (レス) id: ee1d551d46 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - サイコハルさん» コメントありがとうございます！喜んでくださってなによりです！これからも応援よろしくお願いします！ (2017年10月3日 18時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
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