episode12〜血糊の夜〜 ページ14
しばらくして、アヤトくんは口に入れてた私の指を出した。
噛まれたところから、血が滴り落ちる。
そのまま、指をピーマンの肉詰めの乗った皿の上に掲げた。
肉詰めの上に血がかかった。
ア「ククッ、結構ウマそうじゃねぇか」
もちろん、アヤトくんはご満悦。
血がたっぷりかかると、アヤトくんは肉詰めを手に取り、パクッと一口。
ア「…ん、美味ぇ！たこ焼きの何倍も美味ぇ！」
アヤトくんは皿に残った血を手にすくって舐めた。
ア「…こっちもサイコーだぜ」
私はふらふらの体でキッチンに向かい、ピーマンと包丁を手にリビングに戻った。
ピーマンを細かく切って、たこ焼きにかけてパクッと食べた。
私「…ん！美味しい！」
ア「だろ？」
まるで、自分が作ったみたいに得意げに微笑んだ。
その笑みは、たこ焼きを信用しているかのようだった。
そして、あっという間に2人で料理を完食した。
私「ふーっ、ごちそうさまでした。美味しかったね、アヤトくん！」
アヤトくんはニヤッと不敵に微笑んだ。
ア「ああ、腹の虫は収まったけど、喉が渇いてしかたねぇ。おい、A。血ぃ吸わせろよ」
私「きゃっ！」
いきなり名前を呼ばれてびっくりしている間に、アヤトくんは私を無理やりソファに座らせた。
アヤトくんの整った綺麗な顔がすぐ側にあって、心臓がドキドキした。
ア「ククッ、お前。俺様の顔が近くにあって今ドキドキしてんだろ。」
私「そ、そんなことないよ！」
慌てて否定すると、アヤトくんは不敵にその目を光らせた。
ア「ククッ、じゃあ嘘ついてねーか確かめてやる。」
そう言って、アヤトくんは服の上から心臓に手を置いた。
心臓がありえないくらい脈打つ。
ア「ククッ、やっぱ嘘ついてたな。」
私「…///」
私が言い返せないでいると、アヤトくんは首筋をペロッと舐めた。
私「…んんっ！」
ア「ククッ、いい声あげやがって。まだ噛んでねぇだろ？」
なんかアヤトくん、大胆になった？
不思議に思っていると、アヤト君は耳元で囁いた。
ア「じゃ、いくぜ。今日は耳たぶから吸ってやるよ…」
そして、右の耳たぶにキバを突き刺した。
私「…んんっ！」
ア「…はぁ…ん…ぁ…ん…んん…」
私「や…ん…ぁ…はぁ…///」
屋敷に血を吸う音が響きわたる。
突然、アヤトくんが吸うのをやめた。
episode13〜信じられない真実〜→←episode11〜子供なのはどっち？〜
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くろ(プロフ) - ダークムーンさん» コメントありがとうございます！更新はチマチマになりますが、気長に待ってていただけるとありがたいです！応援よろしくお願いします！ (2017年10月23日 22時) (
レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
ダークムーン - とても面白かったです次の更新を楽しみにしています (2017年10月23日 22時) (レス) id: 64bccd7333 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)さん» コメントありがとうございます！ヘタな終わり方ですみません！本編を楽しみにしてくださっている方がいると思い、こういう終わり方をしました。また番外編第2弾を作る予定です！本編も番外編第2弾も楽しみにしていただけると幸いです♪ (2017年10月18日 6時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)(プロフ) - 番外編完結おめでとうございます！本編が気になって来ますね。更新されるのをいつでも待ってます♪ (2017年10月17日 22時) (レス) id: ee1d551d46 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - サイコハルさん» コメントありがとうございます！喜んでくださってなによりです！これからも応援よろしくお願いします！ (2017年10月3日 18時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
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